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 りっとうの景観を語る
*ふるさと風景〜わがまち栗東〜を百年先の次代へと継承するため、「景観条例」「百年計画」を制定しました。
「すだじい」は、団栗の一種。団結する栗東市民を意味します。
 
第16回寄稿 三浦 栄一

天水木族(注)代表
観音寺在住
◎誇りと愛着

 観音寺の集落は、栗東市の最南端、阿星山のふもとにたたずむ小さな集落で、琵琶湖に接しない栗東市にあって、唯一琵琶湖を眺めることができます。
 私は昨年、栗東市景観百年審議会委員の福山聖子さんが描かれた「観音寺の風景」を見て、わが集落も捨てたものではない、何か活性化できないかと思い立ち、栗東市街道百年ファンクラブとの協働のもと、『平成21年度「新たな公」によるコミュニティ創生支援モデル事業(国土交通省採択事業)』に取り組みました。
 あかりをテーマに昨年8月22日の夏祭りの夜、趣のある街道に路地行灯を並べ、「観音寺」の街並みを光で演出しました。
 琵琶湖への眺望景観や夜景と一体となった美しいあかりは、日常生活では、気づきにくい「観音寺」の魅力を照らしていました。
 10月12日には「観音寺」の魅力を発信し、共有することを目的としたまちづくりイベントを開催しました。午前中は、市内外の都市部に住む14名を交えて、水仙の球根を堀り起こし、棚田の畔に植え替えを行いました。午後は、「観音寺」の見どころを見て歩き、古民家に関する説明と意見交換を行いました。
 12月26日の冬の夜、満天の星空、来訪者を温かく迎えるイルミネーションのもと、ひっそりと静寂した「観音寺」の夜にふさわしいコンサートを開催しました。
 間伐材をテーマに今年1月31日、一般参加者を招いてベンチ製作ワークショップを開催しました。ベンチは誰もが気軽に間伐材に触れることができるよう、体験型の製作キットとして製材・準備をしています。
 これらが昨年度の主なイベントですが、観音寺が持つ魅力は、育まれてきた歴史や固有の文化、恵まれた自然環境、人間らしい健康的な生活環境だと思います。今後も、これらの地域資源を大切に守りながら、地域住民みんなが「観音寺」に暮らす幸せと喜びを実感できるまちづくり、誇りと愛着を持てるまちづくりを進めていきます。

(注)【天水木族(てんすいきぞく)】…自然に恵まれた生活環境の中、山林の保全活動や地域文化の情報発信に取り組む観音寺地域のグループ
問合せ
都市計画課 TEL551-0116 FAX.552-7000
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