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本年4月から、市の発達支援の取り組みが段階的に始まっており、10月からは全面的にスタートします。
 発達支援では、これまでの障がいのとらえ方と制度の谷間におかれていた「発達障がい」がある子どもと家族の支援を進めています。また、障がいのあるなしにかかわらず、支援が受けられるしくみを「栗東市発達支援システム」として構築していきます。
 今回は、この発達支援の中心を担う「栗東市発達支援室」を紹介します。
 発達障がいとは
 「発達障がい」は、学習障がいや自閉症など、発達期に現れやすく、また発達期の対応が大きなカギを握る障がいをまとめたもので、近年の医療や発達研究の中から、そのメカニズムが明らかとなっ てきています。
 ですから、もし、子育ての困難さ、勉強のしづらさ、友達のつくりづらさなどの背景に、この「発達障がい」があるのであれば、解決に向けての方策を関係機関が提案できる可能性があります。その意味で、「発達障がい」という視点と発達支援は、今後の子育てや教育の強い味方となります。
 早期発見の利点
 「発達障がい」に含まれる障がいの大きな特徴は、非進行型であること、つまり年齢とともに進行するものではないということです。また、「発達障がい」があることが、特別な支援を必要とすることになるとは限りません。
 しかし、発達期の早い段階で、「発達障がい」があることが分かり、適切な対応ができれば、むやみに子どもをしかりつけることや、園や学校でのトラブルを防ぐことができます。
 また、これまで解明されてきたメカニズムを理解することによって、その先に起こりそうな問題を予測し、学級編成や座席、教え方などの配慮を園や学校と申し合わせることができます。
 発達支援の内容
 発達支援をひと言で言えば、「オーダーメイドの支援」、つまり一人ひとりに合わせて、支援のメニューをつくることです。それは、洋服のS、M、Lという既製サイズのどれが合うかを選ぶ発想とは全く違い、まさに「採寸」「要望」の聞き取りから始まります。
 その中で力を発揮するのが、発達検査といわれるツールです。ここでは、1時間から1時間半くらいの時間をかけ、直接子どもに質問や作業課題を投げかけ、得意・不得意を丁寧に探っていきます。
 また、十分に気持ちを説明できない子どもが「どこで困っているのか」を知るために、保護者や園、学校からの情報も求めます。
 その結果をもとに保護者と一緒に今後の支援の方向性を考えます。また、発達相談を通じて、支援の効果を確認していきます。
 特別支援教育などとの連携
 その支援の方法は、時には学級の中での日々の指導の改善をお願いすることかもしれません。あるいは、家庭でのちょっとした働きかけをお願いすることかもしれません。場合によっては、医療の力を借りることかもしれません。
 いずれにしろ、さまざまな立場の人や機関が力を合わせて、その子に必要な支援を進めることになります。特に園や学校の特別支援教育との連携は不可欠です。
 発達支援室とは
 その発達支援の中心を担うのが、わたしたち、「栗東市発達支援室」です。わたしたちはまず「発達障がい」に取り組むことをとおして、わがまち栗東が、さまざまな課題や特性を抱えるすべての子どもたちを健やかにはぐくむ豊かな土壌となるよう努めます。そして、子育てと教育の信頼されるパートナーとなれることを願っています。ぜひご活用ください。今後お困りのときには、発達支援室があることを思い出してください。
問合せ
発達支援室(なごやかセンター内) TEL.554-6152 FAX.554-6153
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