田中平一郎さん(56 歳・東坂)
地域に生息するニホンミツバチの飼育に挑戦中。また、エミューの飼育も始め、動物をきっかけとした地域の活性化を目指しています。
■ミツバチを飼い始めたきっかけは?
子どものころから動物が好きで、犬や鳥、魚などいろいろ飼っています。その一つとして、仕事をやめたことをきっかけに、以前から興味があったミツバチを飼いはじめました。今年で3年目になります。
■セイヨウミツバチとニホンミツバチの違いは?
セイヨウミツバチは、はちみつを集める能力は高いのですが、スズメバチにやられたり、冬を越せなかったりするなどの弱点があります。ニホンミツバチは昔から日本に生息していたハチで、集めるはちみつの量は少なめですが、スズメバチなどの天敵に強く、また、人を刺すことはめったにありません。
■この地域のニホンミツバチを育てているそうですね
最初の2年は、セイヨウミツバチやニホンミツバチを買ってきて育てていたのですが失敗しました。そこで、ニホンミツバチの捕獲や飼育の方法を詳しい人に教わり、現在はこの地域に生息していたハチを飼っています。東坂や御園の個人宅の軒下などに巣を作っていたハチを、家の人の協力を得て捕獲しました。地元のハチなのでこの地域の気候に適応しており、順調に育っています。
■はちみつが楽しみですね
もうすぐ初めてのはちみつが採れるころです。採れる量が少なく、自宅で食べたり親しい人にあげたりするくらいですが、人に差し上げる場合、買ってきた高価なはちみつよりも、手作りのはちみつの方が喜ばれるのではないでしょうか
■これからやってみたいことは?
現在、エミューという鳥も2羽飼っています。家で動物を飼えない人でも、「東坂に行けばエミューに会える」と人が集まり、地域の活性化につながればと思っています。
動物の飼育をきっかけとした地域の活性化を考えている田中さん。今後の展開が楽しみです" |