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 りっとうの景観を語る
*ふるさと風景〜わがまち栗東〜を百年先の次代へと継承するため、「景観条例」「百年計画」を制定しました。
「すだじい」は、団栗の一種。団結する栗東市民を意味します。
 
第19回寄稿 栗東市街道百年ファンクラブ

◎レプリカ看板が完成

○「ぜさいや物語」のはじまり
 東海道梅ノ木立場(六地蔵)の歴史的資源である旧和中散本舗「ぜさいや」。ここで販売されていた和中散は道中薬として大変な人気を博していました。その歴史的・文化的な価値から、屋号看板が盗難に遭いました。看板はその後発見され、現在では栗東歴史民俗博物館に所蔵されています。
 この看板を再び軒先に掲げ、道行く人に知ってほしいとの想いから、ファンクラブでは、昨年の秋から百年先にも残る本物と変わらないほどのレプリカ看板をみんなの手で作ろうと、「ぜさいや物語」と題して取り組みを始めました。

○千人彫りに向けて
 看板の材木探し、実物確認、採寸、下絵書き、そして彫刻…、この取り組みに共感した者たちが動きはじめました。
 また、看板作成にあたっては、「この活動を知ってほしい、一人でも多くの人にかかわってもらいたい、みんなで喜びを分かち合いたい」と、より多くの人たちの想いを込めるため「千人針になぞらえて千人彫りで作ろう」を合い言葉に、今年8月から9月にかけて活動しました。
 そして、ご当地の六地蔵会議所で、千人彫りが達成されました。

○企業や職人さんの支えがありました
 本物と見間違えるほどのレプリカ看板を作るためには、素人集団だけではどうにもならない壁がたくさんあります。千人彫りの想いに共感してくださった企業や職人さんが、自らの技術や知恵を、惜しむことなく提供してくださいました。
 まさに千人彫りの熱意と職人の技術が融合して、「ぜさいや物語」は成し遂げられました。

○看板のお披露目
 今年10月3日、堂々!!りっとう景観記念日in六地蔵の記念イベントとして、看板を除幕。関係者をはじめ、特に大角家住宅ご当主の大角彌右衛門さんの笑顔が印象的でした。百年先まで看板が語り継がれてほしいものです。
 この看板は、千人彫りにかかわった1078人の想いを込めた作品であり、材料代などの必要な費用はすべてぜさいや物語夢募金が充てられました。
 看板作成には、多くの人々にかかわっていただきありがとうございました。旧和中散本舗の軒先に掛かっている看板をぜひ一度ご覧ください。
 この看板から、新たなまちづくりのきっかけが始まることを願っています。

問合せ
都市計画課 TEL551-0116 FAX.552-7000
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