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 10月31日の市長選挙におきまして、多くの市民の皆さまのご支持により第3代栗東市長として市政を預かることとなりました野村昌弘でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 はじめに、2期8年の激動の時期に市政を運営されてこられたました國松正一前市長に対し、心から敬意と感謝を申し上げます。
 わたしは、今日まで市政の基本理念とされてきた「官から民へ」を踏襲し、第五次栗東市総合計画に基づく政策施策の積み上げによる着実な市政運営で市民の利益を守り、安心をしっかり提供できるよう全力であたります。これから4年間、「対話と協働」を大切にし、次の「5つの安心」を柱に市政運営に取り組んでいきます。
 市民の皆さまのご支援ご協力を、心よりお願い申し上げます。
栗東市長 野 村 昌 弘
1.経済に安心を
 市の財政をはじめとする本市の経済状況を改善するため、一つは新幹線新駅事業中止後における新駅跡地周辺地域の後継プランを、関係者の皆さまのご理解とご協力をいただきながら着実に進め、まちの活力を取り戻します。
 また、企業誘致や市内企業の支援をトップセールスで積極的に推進するとともに、中小企業振興、地域農林業や商工業発展のための施策として栗東のブランド化支援への取り組みを進め、さらに、広域観光施策の推進などを図り地域経済活性化に努めます。
 わたしは、これらの経済活性化のための取り組みを軌道に乗せることにより、税収増加や雇用の拡大を図り、そこから得られる財源をもとに、新たな福祉・教育施策を生み出せるように努めます。
2.子育てに安心を
 子どもがのびのびと育つ環境づくりに向け、地域子育て支援センターを中心とした支援活動の強化をはじめ、民間活力による保育園等の待機児童解消に向けた取り組みを引き続き進めます。
 さらに、子どもたちが安心して学び、生き生きと学校生活を送れることが重要です。自ら学び考える力を醸成し、心豊かな人間性と社会性を育成する多様な教育の充実が図れるよう努めていきます。
 特に栗東西中学校の生徒増対応については、人口動態等を注視し教育環境面を十分考慮し対応していきます。こうした教育環境の整備については、財源の確保に努める中で優先順位をつけて取り組みます。
 また、今年度内に業務を開始する学習支援センターに、ことばの教室、児童生徒支援室や少年センターを移転させ、幼児、児童、生徒に対する支援の充実を図ります。
 子どもがのびのびと育つ環境づくりと生まれてから社会に巣立つまでの学力向上を目指し努力をしていきます。
3.福祉・健康に安心を
 高齢者福祉については、生きがいの創造に向け、高齢者の応援環境づくりなどの充実に努めていきます。また、介護施設の待機者対策については、待機の動向を見ながら対応していきます。
 また、障がい者福祉については、障がい者のための発達支援システムの活用など、障がい者の自立支援に重点を置いて取り組みます。
 次に、命を守る施策として、関係機関との連携を図りながら、安心な医療体制の確立に向けて努力します。また、子宮頸がんワクチン、ヒブワクチン等については、国の動向を見ながら取り組みます。
 次に、スポーツや文化活動の機会充実への取り組みを進めるため、関係する団体、組織の連携に努めます。また、文化面については、市民誰もが生きがいを感じながら文化活動に親しめる環境を目指し、その支援に努めます。
4.暮らしに安心を
 人権問題の解決は、市政の大きな柱と位置づけて取り組みます。
 また、市民生活の安全・安心の確保に向け、地域と協働による「防犯のまちづくり」の推進、自主防災組織との協働による「防災のまちづくり」の推進、公共施設の耐震化、安全な道路、河川の整備を進めます。
 旧(株)RDエンジニアリング最終処分場問題については、周辺7自治会と調整を図りながら、国や県への積極的な働きかけをするなど、恒久対策工が早期に実施され市民の安全・安心が確保できるよう取り組みます。
5.行政に安心を
 市民に分かりやすい組織機構への見直しを進め、選択と集中による行政の諸施策の推進においては、説明責任を果たす市役所を目指します。併せて、職員の育成にも努めていきます。
 次に、本市は今日までさまざまな行財政改革を実施し、事務事業を精査してきました。しかし、現在の厳しい行財政環境に対応するためには、さらなる見直しに取り組む必要があります。そのため、市民目線での事業見直しを実施していきます。
 また、PDCAサイクル(注)を有効に活用し、今日まで市政の基本方針とされてきた「まちづくりの主役は市民」「行政はサービス業」「行政に民間的・経営的感覚を」を引継ぎ、「安心な元気都市栗東」を目指し、行政運営に取り組みます。

(注)【PDCAサイクル】…業務を円滑に進める手法の一つ。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する

國松前市長、8年間お疲れさまでした


 國松正一前市長が11月17日に任期を終えて退任されました。
 國松前市長は、平成14年11月に第2代栗東市長に就任。以来、「官から民へ」を基本理念とし、2期8年にわたり、新幹線新駅事業中止などによる激動の市政の舵取りをしてこられました。
 この間、市財政の健全化などさまざまな重要課題への対応、後継プランの策定、将来のまちづくりに向けた第五次総合計画の策定など、これから本市が進むべき道筋をつけてこられました。
 今後とも健康に十分留意いただき、本市の発展のため変わらぬご指導をいただきますようお願い申し上げます。
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