◎わがまち「岡」の街道をいかした景観まちづくり
わがまち「岡」には江戸時代、草津宿と石部宿の間の宿として、3軒の田楽茶屋があったそうです。街道を行き交う旅人が、田楽茶屋で旅の疲れを落とし、名物の菜飯・田楽に舌鼓を打ち英気を養ったであろうことは、当時の「名所図会」などからうかがい知ることができます。
そんな往時の街道ののどかな雰囲気を少しでも再現すべく、一般車両の通行を禁止して、お隣の目川自治会と始めたのが「東海道ほっこりまつり」です。4回目の今年は、主催者の予想を大きく上回る5千人を超える人出があり、われわれ一同大変ありがたく、うれしく思っています。
岡自治会はこの「東海道」という歴史遺産を大切に保存するとともに、まちの活性化に活かそうと努めています。
田楽茶屋「京いせや」跡地に残る藤の古木を「岡の名木」に、藤の花を「岡の花」に指定して、地域内2カ所に藤棚を設置したほか、藤の鉢植えを希望者に配布して各自で育ててもらっています。今後はその数をもっと増やして、藤の花咲くころに一堂に会して、皆でその美しさを愛でながら楽しい交流を深める日が来るのを楽しみにしています。
いま一つは、街道沿いの川堤を子供会、老人クラブ、農業組合の協力を得てきれいに整備して「アジサイ園」を開きました。今年はその足元にシバザクラを植え付けましたが、こちらの方も、鮮やかなピンクのじゅうたんが一面に広がり、われわれの眼を楽しませてくれる日を心待ちにしています。
しかしながら、これらの活動はまだ「まちづくり委員会」の活動の一環として端緒についたばかりであり、今後、これらを維持し、育て上げることの方がより大事であると考えています。
岡自治会にはまだまだ有為の人材が眠っているに違いありません。それらの人々を掘り起こして、積極的にこれらの活動への参加と協力を働きかければ、わが自治会の諸活動が「街道をいかすまちづくり」に大いに貢献するに違いないとの思いの下、これからも気長に地道に活動を展開していく所存です。 |