自然に愛された「天水の里 観音寺」のまちづくり
市の最南端に位置する、わずか14戸の小さな集落である観音寺。
観音寺の最大の魅力は、狭小の路地に面して建ち並ぶ古い建築様式による街並み、眼下に連なる棚田景観、その高台から望められる湖西の山々と琵琶湖の眺望です。
私たち栗東市街道百年ファンクラブは、この観音寺の自然環境や景観などの地域資源を活かし、地域力を高めていく取り組みを進めるため、昨年度、観音寺地域の皆さんと協働で『平成21年度「新たな公」によるコミュニティー創生支援モデル事業』(国土交通省採択事業)に取り組みました。
具体的には都市部の住民を募集して水仙街道の球根の掘り起こしと棚田への植え替えを行う体験型イベントの開催、山間部の間伐材を活用したヒノキベンチの製作と販売、築百年を越える古民家での見学会などを実施しました。また、集落内路地での路地行灯によるあかりの演出、冬の夜景を彩る竹製スタードームなどによるイルミネーションの演出と、さきらとのコラボレーションにより、山里と一体となる幻想的な音楽と語りの御旅所コンサートも行いました。
これらの事業は、観音寺の地域の皆さんと協働で企画し、話し合い、作業で共に汗をかき、地域課題の解決に向け思いを一つして取り組みました。このことで、観音寺の歴史や文化、恵まれた自然環境、美しい景観などを維持していこうとする魅力的なまちづくり活動をスタートさせることができました。
この冬も観音寺では、住民の皆さんと演出したイルミネーションが夜景に彩りを添えて輝いています(1月15日(土)まで実施予定)。
これからも、観音寺の地域資源を大切に守り、美しい景観の保全に向けた取り組みを進める中で、地域住民みんなが「観音寺」に暮らす幸せと喜びを実感できるまちづくりを応援していきます。 |