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 りっとうの景観を語る
 
第25回寄稿 青地 勲

下戸山農村環境保全活動 代表

◎魚すむ川と花ももの郷づくり

 下戸山は金勝川水系の恵みを受け、豊かに広がる田園と住居が共存する地域です。近年、宅地開発が急速に進み、今では人口1,700人(585世帯)の大所帯となりました。
 ひと昔前、川には多くの魚がすみ、蛍も飛び交っていました。しかし、急速な開発は環境を大きく変え、ここ数年で魚がほとんど見られなくなり、何とかせねばという気持ちをみんなが持つようになりました。
 そんな時(平成19年)、国の農業政策の一環として、「世代をつなぐ農村まるごと保全活動」が導入され、わが地域も「下戸山農村環境保全活動」として4つの部会を設け、活動を始めました。
 水田から出る濁水を削減する濁水ゼロ部会。農業施設や河川の管理保全を行う施設維持部会。そして、魚がすめる川づくりを行う生き物部会。コンクリート3面張りが多い中、どうすれば魚がすみ着くのか、専門の先生の指導を受け、モデル区画を作り、ニゴロブナの放流も繰り返しました。その成果か、毎年行う「蛍観察会」「魚つかみと観察会」では、少しずつ蛍や魚が見られるようになってきました。
 もう一つの部会は、自然を活かした景観づくりです。景観づくりの第一歩として、ごみ拾いや草刈りなどの環境整備を年3〜4回、子ども会から老人会まで全員参加で実施しています。
 3年前、下戸山の木として「花もも」を選定しました。「花ももの会」もでき、地域の中心に花ももロードをつくり、家庭の庭や畑にも花ももの木を植樹してもらいました。木の成長も順調で、今年はピンクや白い花が咲きました。花ももが住民の憩い、語らいの場となることを願っています。
 農村環境保全活動は今年で最終年を迎えますが、4つの部会の事業がきっちり仕上がるまで郷づくり活動として取り組んでいきたいと思っています。

問合せ
都市計画課 TEL551-0116 FAX.552-7000

◆今後の掲載予定
りっとう再発見……… 9、10、12、1、3月号
すだじいの百年日記… 11、2月号

○できることから始めよう! 〜食事中はテレビを消し、家族のコミュニケーションの場にしよう〜
《川島隆太教授の脳科学からのアドバイス》
 “子どもが健やかに成長するために大切なことは、3歳までに十分に親子でふれあうことです。また、小学生になってからの親子のふれあいでよいと思うのは、さまざまな社会体験をすることです。子どもを外に連れ出して、積極的に社会や自然に触れる体験をしてほしいです。こういった体験をとおして、学校で学んでいる学問の意味を知ることになります。紙の上で学んでいる学習が、実は今、自分を取り巻いている物事を説明するために昔の人が生みだした科目だと気付かせてあげれば、その子は間違いなく伸びます。そのために、家族のコミュニケーションはとても大切です。”
 普段、家族と一緒に食事をしている子どもの割合は、小学生で約90%です。食事中はテレビを消して、子どもの体験談を聞くなど、食事を家族のコミュニケーションの場にしましょう!
問合せ
学校教育課 TEL.551-0130 FAX.551-0149
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