研究を始めたきっかけ
科学部では、平成15年から中学校周辺にある4つの池(上鈎池、灰塚池、目川池、下谷田池)に生息するプランクトンを調査しています。調査で、平成22年に上鈎池でケラチウムというプランクトンが大発生したことが分かり、その原因を解明したいと考え、今回の研究を始めました。
研究の内容と現在の活動
平成22年11月から平成23年7月にかけて、上鈎池の水を毎月採取し、プランクトン数を種類ごとに調査。各プランクトンの1個体あたりの体積に数をかけて、総体積で比較しました。また、池の水面を覆うヒシという水草とプランクトン数の関係を調べるため、水槽を使って池の環境を再現し、実験を行いました。その結果、池のプランクトンは毎年同じように変化するのではなく、ヒシなどの植物や他のプランクトンの影響を受けて目まぐるしく変化していることが分かりました。
現在、8人の部員で火・木・金曜日の放課後に活動しています。時間がかかるプランクトン採取は主に土曜日です。プランクトン研究の他、理科の授業で行う実験の予備実験などもしています。
ひとことメッセージ
研究で一番大変だったのはプランクトン採取です。できるだけ池の中央の水が取れるよう、バケツにロープを付けて池に投げ、岸に手繰り寄せ採取するなど、工夫しました。地道な作業の積み重ねで大変でしたが、研究の成果で賞をもらうことができ、うれしかったです。今後も研究を続け、新たな発見ができるようがんばりますので、地域の皆さんにも温かく見守っていただきたいです。 |