◎元気なまちづくりを目指して 栗東市にお住まいの皆さま、市の中心部から7kmほど離れたところにある集落、観音寺をご存じでしょうか。
観音寺に住んでいる私たちは、この地域が限界集落になりつつある現状をなんとかしたい、この地の素晴らしい景観や生活文化をなんとしても子や孫たちにこのまま引き継ぎたいと思っています。幸いにも、栗東市街道百年ファンクラブなどの皆さまの協力をいただきながら、また、私たち地元住民の自助努力も相まって、さらに平成21年には栗東市景観計画の表紙画としてこの観音寺が飾られたこともきっかけとなり、地元住民で組織する「観音寺天水木族」なるまちづくりグループを結成しました。以来、まちおこしの各種イベントが行われる環境が徐々に整えられてきています。
昨年10月10日には、第4回堂々!!りっとう景観記念日事業として「観音寺集落まるごと里山学校」を開催し、大勢の参加者を迎えました。今までの観音寺集落のまちづくり事業を集約したような大きなイベントとなり、観音寺を知っていただく良い機会となりました。その反面、その都度人口の少ないこの地域の住民のほとんどが協力しなければならなかったことは言うまでもありません。
「まちづくり」は着々と成果が実りつつあると実感するものの、一方で住民の求める観音寺の将来像とイベント事業の方向性とのギャップを埋めないと、住民の理解が引き出せないのではないかという危惧を抱えはじめています。私たちが望む観音寺の将来像は、この集落が永続的に活力ある地区であること、景観を保全しながら、不安なく平穏な日常が過ごせる場所であることです。
地元住民は、人の流出や交通の不便さ、農林業の後継者不足に大きな不安を抱えています。種々の事業を通じて、これからも観音寺の景観や生活文化などの素晴らしさを外に向かって発信し続けると同時に、私たちと共に暮らそうという人々、ここでの生活を外から応援してやろうという人々が定着してくださるような仕組みを今、関係者の皆さまと共に協議しています。
『元気なまちづくり』を目指し、これらの活動を通して、観音寺集落の景観や生活文化を守りながら、真に住み良い、永住の地としたいものです。
観音寺集落の一住民として皆さまのご支援を心からお願い申し上げます。 |