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りっとう再発見 栗東に残る日清戦争
 栗東市大橋地区は国道1号と8号の分岐点の北東側にあたります。大橋地区に鎮座する三輪神社は、社伝によると祭神は大物主命で、天平16年(744)正月17日に勧請されたと伝えられ、5月に行われる大祭では、ドジョウのナレズシを神饌とすることで全国的にも有名です。
 三輪神社では、旧暦の1月17日に参道で御弓式という神事が行われます。神事当日は新暦では2月後半にあたり、寒さ厳しい中、五穀豊穣、悪霊退散を願って行われます。地元では「雪が降ると神さんがござる」といわれており、神さんが来ることを雪が降ることで表現しているといいます。
 祭礼の当番は東西の宮座の中からそれぞれ一人ずつ籤で選ばれ、ドジョウの漬け込みをはじめ、4年の間に諸行事の役割を分担しますが、御弓式はその3年目に担当する神事になります。
 神事に先立ち宮神主が的を張り替え、宮総代が弓矢を用意します。当番は矢を射る場所に川砂でモリツカを作ります。当日は折敷にお供え(洗米・豆の水煮・サイの目に切ったカブラ・タツクリ)を載せ、扇子と柳箸、御神酒とカワラケを添えて神前に献じられます。お祓いが済むと、弓を引く前にモリツカに白酒をかけます。その後、神主から当番、当番の親戚という順に弓を引いていきます。神事の後は、神饌とした重箱のお供えを肴に、社務所で直会が行われ、祭事は終了します。
 三輪神社に伝わる文献には、祭神である大物主が周囲を平定した伝承から、三輪神社勧請とされる日に行われるようになったと伝えます。一方、宮中でも同じ旧暦の1月17日に「射礼」という弓引きの行事が行われていました。これは南北朝時代(14世紀)には消滅してしまいますが、宮中の行事が近江の一地域に影響を与えた可能性も考えられています。
 大橋の御弓神事は、栗東歴史民俗博物館の特集展示『栗東の年中行事〜初春編〜』で2月3日(日)まで、小地域展『大橋の歴史と文化』で3月2日(土)から4月14日(日)まで紹介しています。
問合せ
栗東歴史民俗博物館 TEL.554-2733 FAX.554-2755

◆今後の掲載予定
すだじいの百年日記…2月号
りっとう再発見…3月号

《治田小学校》『「元気いっぱい治田の子」を目指して』
 治田小学校では、給食後の歯みがきタイムに「みがいてみがいて歯、歯、歯」という題名の楽しい曲が流れ、歯みがきをした記録をカレンダーに記入しています。また、児童の委員会活動として、がんばった学級に「歯みがきピカピカ賞」を贈ったり、1年生の教室を訪問し紙芝居で「歯を大切にしようね!」と呼び掛けたりしています。
 今後も、2月の治田っ子集会で「早ね・早おき・朝ごはん」や「歯みがき」について全校に呼び掛けるなど、「元気いっぱい治田の子」の育成を目指して取り組んでいきたいと思います。
問合せ
学校教育課 TEL.551-0130 FAX.551-0149
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