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りっとう再発見 栗東に残る日清戦争
 今回は、昨年夏に発掘調査した南平古墳群から出土した、有茎尖頭器を紹介します。
 有茎尖頭器は4世紀の前方後方墳である南平1号墳の墳丘裾を調査中に偶然発見されました。
 南平1号墳が築造された安養寺山西麓の丘陵尾根は、約100万年前に琵琶湖の底に堆積した土砂からなる、古琵琶湖層という古い地層です。石器の発見で古墳が築かれた4世紀をはるかにさかのぼる縄文時代草創期には狩人たちの生活の場であったことが明らかになりました。
 有茎尖頭器は、手で投げる槍の先端に付ける石器で、ナウマンゾウやオオツノジカなどの大型獣の狩猟に使われてきた石槍の一種です。
 縄文時代は初めて土器が使用された時代で、縄文時代の始まりである草創期は、長く続いた氷河期が終わり、気候や植物相の変化によりナウマンゾウなどの大型獣が姿を消していき、狩猟の対象は、イノシシやシカなどの中型獣や小動物へ移行していきました。このころ新たに大陸からもたらされた弓矢の使用は、俊敏な動物を遠距離から狙えるため、効率的かつ安全な狩猟が可能となりました。石槍と弓矢に付ける石鏃の中間型ともいえる有茎尖頭器は、弓矢の普及により作られなくなるので、縄文時代草創期にのみ見られる石器です。
*有茎尖頭器のサイズは長さ9.3cm、厚さ1.02cm、重量は22.6g。石材はサヌカイト製。
問合せ
栗東市出土文化財センター TEL.553-3359 FAX.553-3514

◆今後の掲載予定
りっとう再発見…7、9、10、12、1、3月号
すだじいの百年日記…8、11、2月号

《葉山中学校》「マイ弁当作りをとおした『食の自立』と『感謝の心』の育成」
 本校では、平成23年度より「マイ弁当作りの日」を設定し、生徒が自作弁当を持参する日を設定しています。昨年度は、総合的な学習の時間の中に「食育」の時間を設け、食に関する確かな知識や技能を身に付け、「食の自立」に向かうとともに、自然や身の回りの人々に対する「感謝の心」を育んできました。
 本年度は、「おにぎり弁当」をテ−マにして1回目の弁当の日を7月9日に実施する予定です。
問合せ
学校教育課 TEL.551-0130 FAX.551-0149
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