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りっとう再発見 栗東に残る日清戦争
 「文化財」という言葉を辞書で調べると、「文化活動の結果として生み出されたもので、文化的価値を有するもの」とされています。文化財は、過去の人間の営みを現在に伝え、地域の歴史や文化を物語る貴重な財産ということができます。
 現在に伝わる文化財は、多くの先人たちが何世代にもわたって受け継ぎ、時には戦乱や火災などに見舞われながらも伝えられてきたものです。現在を生きる私たちも、そのような文化財を未来へと伝える役割を担っています。そのためには、文化財の日常的な管理のほか、必要に応じて修復を行うことが求められるのです。
 文化財の修復では、必ずしも元の姿に戻すのではなく、文化財の現在の状況を留め、後世に伝えることを重視する傾向にあります。何百年、時には千年以上にわたって受け継がれてきた文化財を後世に伝えるためには、修復にも長期的な視点が必要となります。いつ、どのような修復を行ったのかをきちんと記録にしておくことは、将来再び修復を行うときのために欠かすことはできません。
 彫刻や建造物の修復の過程では、内部や構造を調べるために、解体を行うことがあります。時には、仏像の内部から作者を知る手掛かりとなる納入品が発見され、あるいは建造物の建立年代を記した棟札が確認されるなど、文化財をより詳しく知る手掛かりが得られる場合もあるのです。
 栗東市内では今年の秋から冬にかけて、宇和宮神社(蜂屋)本殿の屋根のふき替え工事が行われます。宇和宮神社の本殿は、500年余り前の永正2年(1505)の建立で、国の重要文化財に指定されています。宇和宮神社の本殿では、寛延4年(1751)と昭和5年(1930)に解体修理が行われ、天明4年(1784)と弘化2年(1845)、そして昭和45年(1970)には屋根のふき替えが行われたことが知られています。文化財は、このようにして現在まで受け継がれてきたのです。
 宇和宮神社本殿の屋根のふき替え工事では、作業の公開も予定されています。この機会にぜひ、文化財が造られた時代の文化や美意識、そしてそれを現在まで伝えてくれた先人たちにも、思いをはせてみてはいかがでしょうか。
問合せ
栗東歴史民俗博物館 TEL.554-2733 FAX.554-2755
文化体育振興課 文化財保護係 TEL.551-0131 FAX.552-5544

◆今後の掲載予定
りっとう再発見…9、10、12、1、3月号
すだじいの百年日記…8、11、2月号

《治田東幼児園》「手をつないで語り合おう 保護者・地域と共に」
 園では、毎月の誕生会に、その月の誕生児の保護者や地域の民生委員児童委員の皆さんに来ていただき、お子さんの成長を共に喜び合う場を設定しています。また、誕生会後には懇談の場を設け、子育て仲間のつながりをつくっていくことを大切に考え、子育てについての情報交換や交流を行っています。
 子どもの生活習慣は、食事や遊び、睡眠など、時間を決めて繰り返すことで身についていきます。今後も、子どもの健やかな成長のために、家庭、地域、園が互いに連携を取り合って、取り組んでいきたいと思います。
問合せ
学校教育課 TEL.551-0130 FAX.551-0149
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