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◆計画策定の趣旨◆ |
平成25年9月15日に襲来した台風第18号による記録的な豪雨は、安養寺山、金勝川流域および南部山間地域において、かつてない甚大な被害をもたらしました。
こうした被害に対して、市民および関係機関の協力により、金勝川については滋賀県の応急復旧が進められ、安養寺山についても土砂の撤去と大型土のうの配備による応急工事が10月に完了しました。また、農林業分野の被害については、激甚災害の指定を受ける中で復旧への対応が見出せる状況となりました。今後は、被災者の生活支援とともに、生活の基盤である道路・河川、治山などの本格的な復旧にあたり、平成25年台風第18号による災害復旧計画を策定し、全庁を挙げて取り組んでいきます。 |
◆計画の役割と位置付け◆ |
復旧に向けた方針や具体的な事業スケジュールを示すことにより、市民や関係団体などと目標を共有し、復旧に向けた取り組みへの理解と協力を促進して、迅速かつ効率的・効果的な事業展開を進めます。
また、栗東市地域防災計画風水害対策編に基づき災害復旧計画を策定し、事業の推進にあたります。 |
◆計画の期間◆ |
平成25年9月の発災から、これまで市民や自治会の皆さん、国、県など多様な主体との協力・連携のもと、災害対応・応急復旧に努めてきました。被害箇所が広範囲にわたるため、引き続き関係者や関係機関との連携を図りながら、本格的な復旧に向けて取り組んでいきます。復旧するまでの計画期間については、計画策定時(平成25年度)からおおむね平成27年度までの3年間とします。
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◆災害復旧計画推進体制◆ |
栗東市平成25年台風第18号災害復旧対策本部は、基本方針に基づいて各課が推進する復旧施策を総合的に捉え、円滑に調整・推進するため、災害復旧計画を策定するとともに、計画に基づく施策の進行管理を行います。
@早期復旧に向けて
早期復旧の実現には、全庁的に取り組み、市民、関係機関などと相互に協力しながら復旧を進めます。
A災害復旧対策本部の設置
《災害復旧対策本部会議》
市長は、本部長として災害復旧対策本部を総括し、代表します。副市長および教育長は、副本部長として、本部長を補佐し、本部長に事故あるときは、その職務を代理します。また、災害復旧対策本部の調整は市民部生活安全課が行います。 |
災害復旧対策本部 |
本部長 |
市長 |
副本部長 |
副市長、教育長 |
本部員 |
危機管理監(市民部長)、副危機管理監(市民部次長)、 政策推進部長(危機管理担当理事)、総務部長(危機管理担当理事)、 健康福祉部長、環境経済部長、建設部長兼上下水道事業所長、 建設部理事、建設部技監、議会事務局長、教育部長 |
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分野別の災害復旧計画 |
【概算事業費】
実施年度 |
平成25年度 |
平成26年度 |
平成27年度 |
概算総事業費 |
滋賀県実施事業 |
9億5,800万0千円 |
3億8,300万0千円 |
1億1,700万0千円 |
14億5,800万0千円 |
市実施事業 |
3億2,868万4千円 |
6億8,203万9千円 |
8,578万9千円 |
10億9,651万2千円 |
年度別総計 |
12億8,668万4千円 |
10億6,503万9千円 |
2億 278万9千円 |
25億5,451万2千円 |
※上記事業費内訳は、事業実施主体区分であり、多くは国・県からの補助金を受け実施するもので、県・市別の負担額ではありません。
※概算事業費および実施スケジュールは、測量や工事の実施などにより変更されることがあります。 |
1.被災者の暮らしの再生 |
河川の氾濫や土砂崩れなどで、住家に甚大な被害を受けた人に一日も早く生活の安定を取り戻していただくための支援を行います。
@被災者の生活再建支援(市 生活安全課)
被災者の生活再建を目的に、平成25年台風18号滋賀県被災者生活再建支援金とは別に、居住する住家に床上浸水以上の被害があった人を対象に、生活および住家の再建にかかる経費に対して平成25年台風第18号栗東市被災者生活再建支援金を交付します。〔申請期限:平成27年3月31日〕 |
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A生活相談体制の整備など(市 生活安全課、健康増進課)
被災した市民のさまざまな課題解決のため、相談体制を充実させ、きめ細かな対応と一刻も早い生活再建支援を行います。また、被災後の市民の心身の健康を保持するため、心のケアや各種相談事業を充実させます。 |
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2.市内産業の復旧 |
本市の主要な産業である農業において、農地や農業施設などが土砂の流入などにより大きな被害を受けました。市民・自治会の皆さんとの協働により応急復旧に努めていますが、平成26年度農作物の作付けに向け、引き続き本格復旧を進めます。また、商工業においても、被害を受けて支援を必要とする中小企業に対して、滋賀県の実施する融資制度の案内や相談窓口の開設を行います。
@農地・農業施設の復旧(市 農林課) |
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A中小企業融資制度の紹介、相談窓口の開設(市 商工観光労政課) |
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3.都市基盤施設の復旧 |
応急復旧工事により市民生活の利便性は一定確保しましたが、再び災害発生の可能性がある箇所もあり、早急に被災箇所の本格復旧を進めます。また、河川護岸などの被災箇所についても、安全確保のため、早急に本格復旧を進めるように努めます。
@安養寺山の治山事業について滋賀県との連携(滋賀県、市 農林課)
安養寺山では、土砂崩れなどの山腹崩壊が多数発生しました。市民生活に影響を与える箇所について優先的に復旧を求めるとともに、他箇所についても早期の復旧工事を求めます。(安養寺山観光道路の機能確保を含む) |
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A金勝川の整備について滋賀県との連携(滋賀県、市 道路・河川課) |
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B金勝山間部の林道復旧(市 農林課) |
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C急傾斜地崩壊対策事業(県南部土木事務所、市 道路・河川課、土木管理課) |
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4.公共施設の復旧 |
@上水道施設の復旧(市 上下水道課) |
 上水道施設(社会体育施設)の復旧(市 農林課)
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A道路・河川など公共施設の復旧(市 道路・河川課) |
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B国・県への補助対応の要望など |
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5.防災体制の整備 |
@栗東市地域防災計画およびマニュアルの見直し(市 生活安全課、全課)
今回の災害を踏まえて行った災害対応についてのとりまとめや、その課題などを反映した計画とする必要があります。行政の課題、地域の課題などを十分に精査し、反省を活かした改定となるよう努め、安全・安心なまちづくりを目指します。 |
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A避難体制の強化(市 生活安全課) |
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B地域コミュニティーの強化 (市 生活安全課) |
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防災無線情報などに注意し、災害への備えをお願いします |
市では、気象情報や災害関連情報などの緊急情報を、市内72カ所に設置した屋外拡声器をとおし防災無線でお知らせしていますが、雨などの気象条件や住宅の遮音性能により聞こえにくいことがあるため、下記の運用を行っています。
●防災・防犯情報配信システム(登録制メール配信)
〔[email protected]〕に空メールを送ると、登録案内のメールが届きますので
登録サイトへアクセスし、登録を行ってください。
左のコードからも送信可。
詳しくは市ホームページなどをご覧ください。
●市ホームページでの内容表示
●防災無線放送内容電話照会システム
フリーダイヤル 〔 0120-031899 (ぼおさいはここ)〕
電話で防災無線の放送内容が確認できます。
●NTTドコモの緊急速報「エリアメール」・auおよびソフトバンクの緊急速報メール
河川の氾濫、大雨による浸水、土砂災害などの発生の恐れがある場合などに発表する、避難準備情報や避難勧告などの緊急の防災情報をお知らせします。
災害から身の安全を守るために、気象警報などには普段から注意し、防災無線やEメールのほか、テレビ、ラジオ、インターネットなど、いろいろな手段で情報を集め、災害に備えましょう。 |
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問合せ
栗東市役所 http://www.city.ritto.shiga.jp/
生活安全課 総合防災・危機管理係 TEL.551-0109 FAX.551-0149 |
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