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りっとう再発見 栗東に残る日清戦争
 集落遺跡の調査をしていると井戸の跡が見つかることがあります。井戸は深いものでは3〜4mもあり、調査には時間と手間がかかるとともに非常に危険を伴う作業になります。
 井戸の底には水分のため腐らずに残った井戸枠や、水をくんでいてあやまって落してしまった壺、水や土地の神に捧げた銅銭、時には呪いの木製人形が出土する非常に魅力的な遺構と言えます。
 今回は、平成25年3月に下鈎東遺跡の発掘調査で発見された飛鳥時代の井戸を紹介します。井戸のサイズは、地表面で直径2m、深さ1.5m。底にはくり抜き材を4枚組合せた井戸枠が残り、中からは陶器の壺やお碗、硯、素焼きの甕が出土しました。これらの土器の特徴から飛鳥時代(7世紀)の初め頃に使われた井戸と判明しました。
 都では聖徳太子や滋賀県出身の遣隋使小野妹子が活躍した時代です。この井戸の調査成果は、数種類の土器が出土したことで時代を確定できたこと、硯の出土で当時では少ない識字層の居住が確認されたこと。また、飛鳥時代の井戸枠が見つかることはまれで、当時の井戸構築技術を究明する上でも貴重な発見になりました。
問合せ
栗東市出土文化財センター TEL.553-3359 FAX.553-3514

◆今後の掲載予定
りっとう再発見…9、11、12、1、3月号
すだじいの百年日記…10、2月号

《葉山東小学校》「地域の皆さん、ありがとう」
 本校では、地域の名人や名物、歴史や伝統などを知り、地域の中で大切にされてきた思いや願いを受け継いでいく学習を全学年で実施しています。また、スクールガードや防犯協議会などの会員の皆さんには、毎日、子どもたちの登下校を見守っていただいています。
 6月5日には「子ども110番通報訓練」を実施し、3年生が代表して地域の皆さんにお礼の言葉を述べました。これからも自分たちが住む地域の良さに目を向け、自分たちを支えてくださっている地域の皆さんに感謝する気持ちを育てていきたいと思っています。
問合せ
学校教育課 TEL.551-0130 FAX.551-0149
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