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 このページは、さまざまな分野で活躍されている市民、市内のボランティア・市民活動・生涯学習などのグループを紹介するコーナーです。

山本 喜三雄さん

(73歳・岡)


10年間の自治会長をはじめ、岡地域のまちづくりに長年の間、尽力。平成21年4月から4年間は、大学でまちづくりを勉強。卒業した現在も、その知識や経験をいかし、よりよいまちづくりに取り組まれている。

 ■さまざまな形で地域資源を発信されてきました。
 「いくら歩いていても、何もなけれれば、通り過ぎるだけ。何も残っていないのなら、『しるし』を作ってみては」という、東海道を歩いている人の言葉から、まちづくりのヒントをもらいました。岡地域は、江戸時代、「間の宿の村」として賑わった地域。しかし、残念ながら、六地蔵にある「旧和中散本舗」のように、そのままの形で残っている歴史遺産はありません。そこで、「めがわ田楽発祥の地」として、地域資源を再発掘し、発信する取り組みを行ってきました。田楽茶屋跡に石碑の建立、当時の豆腐田楽と菜飯の味を再現した田楽茶屋「ほっこり庵」の開設、銘酒「菊の水」の再現など、さまざまなことに取り組み、岡地域ならではの地域資源を発信してきました。
 ■「東海道ほっこりまつり」の開催にも尽力されましたね。
 平成19年が「東海道ほっこりまつり」の始まりで、実行委員長として、開催に向けて取り組みました。無理をせず、みんなに楽しんでもらうことを心掛け、このまつりが成功したことで、地域の結束も深まりました。まつりの開催も、今年で8回目を数えます。まつりでは、岡自治会館で活動する「岡切り絵クラブ」の切り絵も展示します。江戸時代に、岡地域から出た名画家「岡 笠山」にあやかり、絵作りに励むグループの展示です。
 ■栗東のまちづくりにメッセージをお願いします。
 小槻大社の花笠踊りでは、例えば、踊る際に足を左右のどちらから出すのか、知っている人がいなければ分かりません。地域の特色を地域住民が見える形で残し、伝えていくことが大切です。普段、住み慣れている景色は、当たり前のものとなり、外からの働きかけがないと、なかなかその良さに気付くことができません。その地域ならではの個性を探し、あるものをいかして、「一度やってみよう」と心一つに、みんなでまちづくりに取り組むことが重要だと思います。

 2年前から、岡地域の歴史を年表としてまとめることに取り組む山本さん。山本さんのように、伝える人がいるからこそ、栗東の古き良き歴史が継承され続けます。

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