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 このページは、さまざまな分野で活躍されている市民、市内のボランティア・市民活動・生涯学習などのグループを紹介するコーナーです。

大角富美江さん

(53歳・辻)


大病を患い、長期間の入院後、マラソンを走り始める。フルマラソン自己ベストタイム4時間12分の記録を持ち、10月の「第4回大阪マラソン」でも完走。六地蔵にある喫茶店「梅一」で、その明るい笑顔でお客様を迎えておられる。

 ■フルマラソンに挑戦されるようになったきっかけは?
 10年ほど前に大病を患い、長期間の入院中、人の命が消えることも目の当たりにし、健康であれば分からなかった多くのことに気付き、人生観が変わりました。約8時間の手術を終え、集中治療室から出てきた時、立つこともできず、自分を支える「足」の重要さが身にしみて分かりました。「大きな病気をしたけれど、自分には足も手もある」と、退院後、まずは歩くことから始め、徐々に走る距離を延ばしていきました。マラソンを始めて約1年後に初めてのフルマラソン(ホノルルマラソン)に挑戦しました。全盲や義足のランナーもおられ、とても勇気づけられました。
 ■マラソンの楽しさは、どこにありますか?
 走る時間を捻出することは大変ですが、時には朝4時に起き、3時間ほど走っています。三上山に登ったり、野洲川や湖岸沿いをランニングしていますが、四季の移ろいを感じます。また、幅広い年齢層の人と出会い、交流できることも楽しいです。マラソンを始めてから、プラス思考になりました。秋も友人とマラソンで、栗東から三井寺や石山寺の紅葉を見に行きました。おいしいものを食べて、走って、その後のビールも楽しみの一つです。42.195qは、まさに人生そのもの。楽しい時もあるし、苦しい時もあります。苦しい時には、「こないだはあんなにしんどかったけど、頑張って完走できたやん!」と自分を励まします。
 ■今後の夢を教えてください。
 60qを走る京丹後ウルトラマラソンが、都市マラソンとは違う、地元の方の温かい声援がうれしく、楽しかったので、100qサロマ湖マラソンに還暦までに挑戦したいです。また、小学校1年生だった孫と一昨年に3qマラソンを一緒に走ったことがあるので、フルマラソンをいつか二人で走りたいです。油絵が趣味ですので、全国を旅しながら走り、行った先々の風景も描いてみたいです。

  「歳をとると『まっいいか』という気持ちになりがち。マラソンには常に目標があり、前に進む気持ちがわきます」と大角さん。その人生は多くの人を勇気づけています。

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