活動を始めたきっかけ
平成初期、同じ活動に励む県内7つのグループの中心的存在であったα工房。もともとは草津保健所内にありましたが、平成13年に草津市社会福祉協議会と済生会滋賀県病院の2か所に分かれて活動を開始。済生会滋賀県病院では現在、7人のメンバーが、毎週火曜日に活動しています。
現在の活動内容
「普通の日常生活がしたい」「つい人に頼んでしまう」といった悩みをもった高齢者や障がいのある人からの「それを少しでも自分でできるようになりたい」との相談に合わせて、工夫し、自助具を製作しています。現在、湖南地域リハビリテーション広域支援センターの作業療法士とも連携し、自助具を提案・製作。年間100件以上の注文が入る時もあります。スプーン一つをとっても、形、曲がる角度、握り手の太さなど、使う人の状況に応じて工夫を凝らし、世界で一つの生活用具に変身させます。利用者の病状が進行してはいけないと、注文を受けてから1〜2週間で納品。利用者の声や顔の見える関係を大切に活動が続いています。
ひとことメッセージ
バネ付きのお箸、片手爪切り台など多くのものを作ってきました。利用者の笑顔を励みに頑張っており、製作した自助具は全国的な組織で情報共有しています。今後はケアマネージャーと一層連携し、「この自助具でよくなったよ」という利用者の反応や声を返してもらうことで、よりよいものを提案し、自立のお手伝いができたらと思います。 |