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りっとう再発見 栗東に残る日清戦争
 縄文時代の始まりは今から1万5千年ほど前で、長く続いた氷河期が終わり、急激な気候の変化が生じた時代でした。それ以降、温暖化が進む中、人々は狩猟・採集を中心とした生活を、今から2千数百年ほど前までの長きにわたり日本列島の各地で繰り広げました。
 世界最古の土器の一つといわれ、この時代を特徴づける縄文土器や、石や動植物を素材に作られた道具など、遺跡から出土する数々の資料は、当時の人々の暮らしが多様であったことを示しています。
 市内でも南平古墳群から出土した、縄文時代草創期(今から1万4千年ほど前)の有茎尖頭器(槍の先端につける石器)を最古の例として、高野・辻遺跡では、縄文時代前期(今から5千7百年ほど前)の縄文土器や石器だけでなく、当時の人々の食料であった木の実が、炭化した状態で出土しています。
 また、下鈎遺跡では、やはり縄文時代前期(今から5千5百年ほど前)の人々が生活していた竪穴住居が発見され、関東地方や北陸地方の特徴を持った縄文土器、石器、さらに装身具が出土しています。縄文時代中期(今から4千5百年ほど前)になると霊仙寺遺跡で、当時、内湖であったとみられる汀線(波打ち際)などから、大量の土器や石器が出土し、人々が漁撈や植物採集により、比較的長い期間、定住生活を送っていたと考えられます。そして縄文時代後期(今から4千年ほど前)になると、狐塚遺跡では建物の中心に石囲炉を据えた竪穴住居が発見されています。
 このように市内では縄文時代を通じて、人々の活発な活動の足跡が印されています。
 博物館では、これら市内から出土した縄文時代の資料とあわせて、赤野井湾遺跡(守山市)、津田江湖底遺跡・志那湖底遺跡(草津市)、粟津湖底遺跡(大津市)などの遺跡から出土した資料により、特集展示「悠久の時のながれ―湖南の縄文1万年―」を開催し、広く湖南地域の縄文時代の人々の暮らしの姿を見ていきます。
※会期は12月10日(土)〜平成29年1月29日(日)まで
問合せ
栗東歴史民俗博物館 TEL.554-2733 FAX.554-2755
お詫びと訂正
 広報りっとう11月号の「りっとう再発見」で次のとおり誤りがありました。お詫びして訂正します。
●「『栗太八景漢詩碑』をご存じですか」の記事内
・誤…G「蓮台寺晩鐘」
     下鈎甲 寺跡
・正…G「蓮台寺晩鐘」
     下鈎乙 蓮台寺跡
問合せ
東市ボランティア観光ガイド協会事務局 TEL.551-0126 FAX.551-6158
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