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 このページは、さまざまな分野で活躍されている皆さんを紹介するコーナーです。

山本 登志一さん

(74歳・笠川)


 平成16年4月から毎朝、花園交差点で大宝小学校児童・栗東西中学校生徒の登校を見守りながら、安全指導。地域と西中生徒がともに道路を安全で安心して使うための協議にも尽力し、平成27年度栗東市青少年育成功労賞、平成28年度栗東市政功労者表彰を受賞。
 草津・栗東交通安全協会メンバー、草津警察署委嘱の子ども安全リーダー・地域交通安全活動推進委員としても活躍中。


12年間、小・中学生の登校を見守りながら安全指導
 ■見守りを始めたきっかけは?
 仕事で海外勤務が長く、発展途上国では、貧しさから、保険金目当てにわざと子どもに交通事故でケガをさせるような悲惨な光景も見てきました。このことから、現地で子どもたちへの交通安全指導にも取り組んできました。定年後、草津・栗東交通安全協会に加入しましたが、自主的にも何か活動ができたらと、通学時の子どもたちの見守りを始めました。
 ■見守りの内容は?
 毎朝、7時30分から8時30分までの1時間、花園交差点に立つようになり、12年になります。8時までは大宝小学校の児童、8時からは栗東西中学校の生徒が通学路として使います。中学生は約400人がここを自転車で通ります。毎日見ているから、子どもたちの体調などの少しの変化にも気付くことができます。子どもたちが元気にすくすくと育ってくれることを願いながら、家庭や学校とも連携し、安心して楽しく学校に行けるように見守っています。
 ■より安全な道路使用のためにも取り組まれました
 通学路は地域の生活道路でもありますが、道路いっぱいに広がった自転車通学など、マナーの悪さが目立ちました。このことから、平成25年、笠川自治会と栗東西中学校の生徒会とで懇談をし、地域の交通安全に対する思いや現状を生徒に知ってもらいました。話し合いを重ね、生徒との会話から改善点を探り、関連機関の協力も得て、通学路に青ラインを引くことや、カーブミラーの大型化、点滅信号の押しボタン位置の変更などで、より安全に通学できるように改善に取り組みました。中学校でも、マナーの向上やあいさつ運動に取り組んでいただき、いっそう安全な通学路・生活道路になりました。毎年、自治会と中学校で懇談し、入学式には、新1年生に対して、交通安全の呼びかけもしています。
 顔を覚えてもらい、子どもたちと信頼関係を築くことが大切だと考え、交通安全教室の開催などもし、安全対策に努めてきました。交通事故が地域で起こらないよう、これからも頑張りたいです。
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