トップページ(目次)へ
りっとう再発見 栗東に残る日清戦争
 市の南部にそびえる金勝アルプスにある金勝山ハイキングコースは、雄大な自然のなかに豊富な文化財が点在することで知られ、春秋の行楽シーズンを中心に多くの人たちでにぎわいます。鶏冠山は、このハイキングコースのうちの一山で、山頂が鶏のとさかのような形をしていることから、その名称が付いたといいます。
 しかし、はじめからこの山が鶏冠山と呼ばれていたわけではありません。江戸時代の史料では砥坂山と記され、砥石がとれたことに由来する名称といわれています。
 砥坂山は、江戸時代の栗東地域の村むらにとって、重要な場所となっていました。田畑に投入する草肥や牛馬の飼料を得ることができる山野を入会地・入会山などと呼び、複数の村むらが共同で管理していましたが、砥坂山も鈎八ヶ村(寺内、上鈎、下鈎、糠田井、蓮台寺、坊袋、川辺、安養寺の各村)の入会山となっていたのです。当時の栗東地域は農業が主な産業で、砥坂山はこれらの村むらの生活を支える存在でした。
 それでは、砥坂山はいつ頃から鶏冠山と呼ばれるようになったのでしょうか。明治24年(1891)の「近江名跡案内記」では「砥坂山」と記されていますが、明治27年(1894)の2万分の1地形図では「鶏冠山」と記されており、この頃に鶏冠山という名称が登場するようです。ただし、大正15年(1926)の「近江栗太郡志」では、鶏冠山と記した上で「とさか」の読みがなをふっていることから、「けいかんざん」という読み方が定着するのはさらに新しい時代のことのようです。
 山の名称も含めて、地名がもともとの書き方や読み方が変化し定着していくということは、長い歴史の中ではよく見られることです。一方で、もともとの書き方や読み方、地名の由来などを知っておくのも大切なことでしょう。
 酉年の今年、行楽シーズンに鶏冠山を訪れて、その歴史に思いをはせてみてはいかがでしょうか。

※金勝山ハイキングコースに関するお問合せは、栗東観光案内所(TEL.551-0126)まで。
問合せ
栗東歴史民俗博物館 TEL.554-2733 FAX.554-2755
《治田東小学校》「言葉の魔法」
「ありがとう」っていわれるとこころがあたたかくなるよ
ふわふわことばをいうとじぶんも元気な気もちになるよ
 
 2年生の子どもが書いた詩の一部です。「ありがとう」は言われた方だけでなく、言った自分も元気になれる、みんながハッピーになれる魔法の言葉だということに改めて気付かされます。
 「ありがとう」の他にも、子どもたちの何気ない会話の中にそんな魔法の言葉をたくさん聞くことができます。
 温かい言葉の輪を校内いっぱいに広げていけるよう、大人の私たちから「ありがとう」などの言葉をとおして温かい心を伝えています。
問合せ
学校教育課 TEL.551-0130 FAX.551-0149
トップページ(目次)へ
次のページへ