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 このページは、さまざまな分野で活躍されている皆さんを紹介するコーナーです。

故・永田 純子さん

(47歳・中沢)


 栗東国際交流協会の韓国語講師として活躍する一方で、第二栗東なかよし作業所 観音寺窯での「ランチ会」の企画など、数々の斬新なアイデアで市の魅力をつなげる。
 滋賀県発祥で、交通安全を呼びかける「飛び出し坊や」を愛し、平成24年には、市内で関連ワークショップイベントを開催。坊やを携えて世界中を楽しみながら旅し、その旅は末期がんを宣告されてからも続いた。


末期がん宣告後も自分らしく生き、今なお人をつなぐ
期がんを宣告されてからも「誰だっていつか死ぬ。何も怖くない」と自分らしい生き方を貫きながら、昨年3月、亡くなった女性がいます。永田純子さん。47歳でした。  永田さんにステージ3の卵巣がんが見つかったのは、45歳の時。余命3週間でした。抗がん剤治療の副作用に苦しんだ永田さんは、2か月で化学治療から民間療法へ転換。好きだった「飛び出し坊や」との旅を続けました。  亡くなるまでに訪れたのは、ブータンなど4か国。その一つ、ミンダナオ島では、内戦で家族を失った子どもたちのために「飛び出し坊や」を作るワークショップを開催。完成した坊やは現地に設置されています。  まちや人の魅力を発見し、交流の輪を大きく広げてきた永田さんは、多くの人から慕われていました。亡くなった後の「お別れの会」では、のこぎり演奏など永田さんならではの内容で、400人以上が旅立ちを見送りました。また、「お墓に入るより、お地蔵さんになりたい」の思いを受け、海外を含むゆかりある場所に6体の「じゅんこ地蔵」が置かれています。  「がんになると病院では、抗がん剤か手術か放射線治療かしか選択肢がないが、もっといろんな選択肢があっていいはず。海外旅行も選択肢の一つ。私にとって旅とは生きること」と語っていた永田さん。その生き方は友人との著書「『がん』と旅する飛び出し坊や」にも記され、今なお、多くの人びとをつなぎ、勇気付けています。
永田さんの生き方にふれてみませんか?
「じゅんこさんを旅する会」
・期間…2月8日(水)〜25日(土)
・場所…市立図書館(休館日にご注意ください)
・内容…永田さんの写真や愛用品などの展示
※本は図書館でもご覧いただけます。
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