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 このページは、さまざまな分野で活躍されている皆さんを紹介するコーナーです。

新庄 秀子さん

(82歳・霊仙寺)


 昭和55年9月から現在までの約37年にわたり、霊仙寺公民館で「りょうせんじ文庫」の運営に携わる。図書の閲覧や貸し出し、おはなし会や読み聞かせなどを行う「文庫」は、いわば「身近な地域の図書館」。地域に愛されながら、子どもたちに本の世界の楽しさを伝え続けてきた。
 写真は、「だれが読んでも楽しめるファンタジー」と、メルヘンが好きな新庄さんのおすすめの一冊「天と地の守り人」。


地域の子どもたちに本の楽しさを伝え続ける
 ■文庫開設のきっかけは?
 子どもの頃、楽しみといえば読書くらいしかありませんでした。当時、本はとても貴重なもので、文字であれば何でも読み、自然に本が好きになりました。まだ図書館が開館する前の昭和55年、市内に6つの文庫が開設された時、好きだった本に関わることができたらと運営に手を上げました。霊仙寺公民館近くのお寺が当時は無住だったのでここで週に一度、文庫を開かせていただいていました。
 ■現在の活動は?
 文庫は、霊仙寺公民館へと場所を移動し、100冊から始まった蔵書も、今では2000冊になりました。毎週木曜日の14時から17時に開館しており、第1木曜日は、おはなし会を開催しています。夏・冬には、他の文庫の皆さんにも協力いただきながら、「おはなし大会」として、おはなし会とあわせて、すごろくなどで楽しく交流しています。毎年、無添加の手作りドーナツをみんなで作っています。
 大人向けには、昭和56年から毎月第3金曜日の10時から12時に霊仙寺公民館で、読書会をしています。この読書会は、おしゃべりも楽しみながら、36年も続いています。また、市内の文庫に携わる3人で、毎月1回、よりよい文庫運営のための勉強会もしています。
 ■本とともに歩んで来られました
 地域に開かれた文庫を目指した活動で、多くの子どもたちや市内外の皆さんと知り合うことができ、つながりや交流が深まりました。利用してくれていた子どもたちが親になり、2世代で訪れてくれることもあります。
 現在、市内の文庫は、霊仙寺のほかに中、辻、小野、花園の計5つです。「りっとう子ども文庫連絡会」で今年2月も、「ぶんこまつり」として共同でお話会や紙芝居などを企画しましたが、どの文庫も以前よりも利用者が少なくなり、工夫して活動されているようです。今後も、一人でも多くの子どもたちに本の楽しさを伝えていくことができたらうれしいです。
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