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 このページは、さまざまな分野で活躍されている皆さんを紹介するコーナーです。

松沢 麻美さん

(52歳・荒張)


 書と絵を愛し、「栗東観光案内所」の看板文字、道の駅アグリの郷栗東のキャラクターやPOPデザイン、市の観光イラストマップなど作品多数。荒張での書道教室ほか、講師としても活躍、2人組ユニット「びっくり行篆!」で書のパフォーマンスも展開中。

書と絵の二刀流で市内を彩り続ける
 ■書と絵に関わるきっかけは?
 進学校で勉強に挫折した高校時代、好きだった漫画を描き始めました。つまずきがきっかけで、道が開けたと感じています。書は小さな頃から習っていて、大学卒業後に生涯の師と巡り合えました。書く時、隣に手本は置かず、真っ白い紙と対峙する、伸るか反るか…書との向き合い方を教えてくださった人です。
 ■一番思い出に残る作品は?
 34歳の時、日本最大の書道展「毎日書道展」で「毎日賞」という大きな賞をいただきました。公募展に向けて一心不乱に書いていた時期で、受賞を知った暑い夏の日を今でもはっきりと覚えています。
喜びが爆発し、努力が凝縮されて作品に表れることを実感した瞬間でした。日々の積み重ねが今の自分をつくるという点では、人生も似ているかもしれません。
 ■アグリの郷栗東でのワークショップも好評です
 3年ほど前から毎年秋にほうき筆という太筆を使ったパフォーマンスを企画し、子どもたちがのびのびと字を書いています。昨年からは、「四季を楽しむ『和ークショップ』」と題し、年賀状教室、うちわ作りなど、絵心がなくてもどこにでもある材料で簡単・素敵にできる作品教室を企画してます。  4月14・15日には、「作家のイッピンもの語り」を開催し、手作り作家さんのイッピンを展示・即売しました。私も写真にあるように、イラストに心に浮かんだ言葉を添えた作品を出展しました。大切にしてきた着物のはぎれもあしらっています。「表現する」という根底はどの作家も同じで、今回も違う分野の皆さんと接することで刺激を受けました。いつも行き詰まりは異文化が解消してくれています。
 ■今後の企画は?

「作家のイッピンもの語り」の「お披露目ショー」では、改装したアグリの郷が松沢さんのアイデアから華麗な舞台に。アグリの郷のスタッフがモデルを務めました。
 7月にパリで書の実演をし、海外の人に漢字を書いてもらう予定です。日本文化の良さを打ち出す演出で、互いに良い刺激をもらえたらいいなと思います。
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