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 このページは、さまざまな分野で活躍されている皆さんを紹介するコーナーです。

吉留 操さん

(75歳・荒張)


 金勝児童館に、ごみ収集車、ダンプカー、馬運車などの木製の乗り物おもちゃを寄贈。自らの経験をいかし、細かい部分まで再現した馬運車は、栗東トレーニング・センターのある地域として、子どもたちが身近に馬運車に親しむ貴重な機会になっている。
 修理も請け負い、手作りの木のおもちゃが受け継がれている。

子どもたちへ受け継がれる木のおもちゃ
 ■作り始めたきっかけは?
 今から10年程前、当時、3歳の孫が車の乗り物が好きだったので、木製の乗り物おもちゃを作り始めました。作製期間は、一台3日間くらいです。思ったとおりのものができることが楽しくて、集中して作製していました。
 昔、自衛隊に勤務していた時、さまざまな車種に乗る機会があったので、車の構造などはよく覚えていました。ごみ収集車やミキサー車、クレーン車など実際の車の細かい構造を再現しました。
 その後は、馬運車の運転を25年程していたので、馬運車のおもちゃも作りました。実際、中の構造を知っている人は少ないと思うので、珍しいおもちゃだと思います。
 ■作る上でのこだわりは?
 子どもがけがをせず、安全に遊べるように、釘は一切使っていません。窓は透明のビニール素材を使用しています。
 孫が二人兄弟なので、取り合いにならないように、すべて一人一台ずつ作りました。孫の成長に合わせて、おもちゃのサイズも大きくしてきました。また、車のナンバープレートは、孫の名前と誕生日にしています。
 ■児童館への寄贈はどのような思いから?

馬運車のおもちゃは、栗東ならではの珍しいおもちゃです。児童館の子どもたちは興味津々で遊んでいます。
 たくさんのおもちゃを作りましたが、上の孫が中学生になったため、多くの子どもたちに活用してもらえたらと児童館に寄贈しました。
 以前はスクールガードとして子どもたちの見守り活動もしていましたが、けがや病気をして以来、気持ちが落ち込んでいました。
 そんな時に、児童館に寄贈していたおもちゃの修理依頼をいただきました。修理が必要になるということは、それだけおもちゃで遊んでくれたという証拠です。元気に遊んでくれていることが実感でき、気持ちが明るく前向きになりました。とてもうれしく思い、喜んで修理しています。
 もともと木で何かを作ることが好きなので、今は、木工作品づくりが生きがいになっています。子どもたちが喜んで遊んでくれている姿に元気をもらいながら、みんなが健やかに成長してくれることを願っています。
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