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 このページは、さまざまな分野で活躍されている皆さんを紹介するコーナーです。

大西 伶奈さん

(30歳・小野)


 石山高等学校音楽科卒業。東京音楽大学卒業。東京音楽大学大学院科目履修生修了。第23回京都フランス音楽アカデミー奨学生として留学し、パリ・エコールノルマル音楽院で学ぶ。高等演奏家ディプロムを取得。2009年度平和堂財団芸術奨励賞受賞。他多数受賞。2014年小澤征爾音楽塾に参加。
 現在、ハープ奏者として国内外でソロ、アンサンブル、オーケストラなどのコンサート以外にも、地元の幼稚園や福祉施設などで演奏活動を行う。

ハープの可能性を追い求め、その魅力を奏でる
 ■ハープを始めたきっかけは?
 母がピアノの講師で、3歳からピアノを始めました。幼稚園のころに連れて行ってもらったコンサートでハープの美しい音色に魅了され、「ハープがやりたい」と両親にお願いしました。小学2年生になって、念願叶い、アイリッシュハープを習うため週に一度、京都まで通いました。
 本格的にハープの道に進もうと決意したのは中学3年生の時です。姉がピアニストへの道を歩んでいたので、ピアノかハープか迷いましたが、他の楽器の音色や響きを聴きながら、音楽を作りあげていくことが好きだったので、オーケストラで演奏する機会が多いハープを選びました。そのタイミングで、小柄なアイリッシュハープからオーケストラで使われるグランドハープへと移行しました。
 ■現在までの道のりは?
 高校はハープ科がなく、ピアノ科に在籍していたので、ハープを習いに月に一度、授業が終わると新幹線で東京に向かい、レッスンを受けたら、深夜バスで帰り、次の日、そのまま学校へ通学していました。
 大学進学後は、グランドハープの練習に没頭する日々でした。大学院卒業後、フランスアカデミー奨学生として留学し、2年目は平和堂財団海外留学奨学生として、プロの音楽家を目指す人たちの中で良い刺激を受けながら学びました。
 ■今後の夢は?
 ピアノやヴァイオリンなどに比べ、ハープはなじみの少ない楽器と思われがちですが、ハープは優雅さだけではなく、素朴で心に響き癒される音色があります。皆さんにはそんな良いところをお伝えし、身近に感じていただけるようにしたいです。
 また、ハープには新しい可能性が秘められています。楽器の胴を叩いて打楽器的な音、琴に近い音、アイリッシュハープでは懐メロを演奏することもできます。思いもよらない楽器とのコラボレーションなどによって、ハープの魅力を引き出せるようこれからも挑戦し続けていきたいと思います。
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