トップページ(目次)へ

 このページは、さまざまな分野で活躍されている皆さんを紹介するコーナーです。

櫻井 智宏さん

(荒張・26歳)


 2019年から家業の養鶏場を3代目として引き継ぐ。2015年の台風で実家が被災したことを契機に、退職して養鶏の道へ。日々悪戦苦闘しながらも、安心安全な卵づくりを目指し、鶏の世話に精を出す。約500羽の鶏を平飼いで育て、京都の市場への卸や地域への一般販売を行う。


平飼いで健康に育った純国産たまご
 浅柄野の自然豊かな土地で営まれている養鶏場の3代目櫻井さんに、たまごにかける思いを語っていただきました。
 ■養鶏場を継がれたきっかけは?
 いずれ家業を継ぐつもりでしたが、社会経験を積んでからと思い、後に役に立つようにと大阪の市場に就職をしました。台風で実家が被災したことがきっかけにもなり、養鶏の道に進むことに決めました。昨年より、実家の農作物の栽培も手伝いながら、約500羽の養鶏場を母と2人で管理しています。品種はすべて純国産鶏の「もみじ」を飼育しています。
 ■美味しい卵づくりのための工夫は?
 平飼いの良い所は、太陽の光をたっぷり浴びて、自然の風を感じながら、元気に走りまわることで、鶏へのストレスが少ないことです。気候の変化に対する温度や湿度管理は手間や労力が必要ですが、四季折々の気候の中で育てています。飼料は、米などの穀物類を中心に、米ぬかやカキ殻など約10種類をバランスよく配合した飼料のほか、畑で大切に育てている野菜も使用しています。そのため、殻はしっかりと硬く、卵の黄身の色は自然なレモン色で、白身は弾力があり、活きの良さがあります。卵特有の臭みがなく、さっぱりしているのに、後味に卵の旨味やコクを感じる優しい味わいになっています。
 ■今後の抱負は?
 現在は京都の市場へ卸しているほか、地元の常連さんや遠方からも買いに来ていただいています。口コミで広がり、卵の味に共感してくださる声が増えてきて嬉しいです。
 来春、地元の直売所への出荷を目指しています。もっと多くの人に知ってもらえるよう、ラベルを貼ったり、他の卵とは違うブランド感を出して販売・宣伝方法を工夫していきたいです。
 今後は、鶏舎にあるスペースを利用して、規模を拡大していけたらと思っています。もし、お店で「櫻井のたまご」を見かけたら、一度食べてみてください。卵本来の旨味を感じることができると思います。
トップページ(目次)へ