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 このページは、さまざまな分野で活躍されている皆さんを紹介するコーナーです。

川橋 正人さん

(高野・35歳)

工業高校を卒業後、パナソニック株式会社へ入社。社内のテクニカルカレッジ入校者に選抜され、2年間精密加工技術を学ぶ。フライス盤や機械組立仕上げなど金型製作に関する幅広い技能資格を取得。パナソニックモノづくり競技大会のワイヤ放電加工職種Aランクで平成29年度金賞、平成30年度銀賞、平成31年度金賞。3年連続入賞の功績により特別技能賞を受賞し、令和3年度 おうみ若者マイスターに認定される。

次世代を担う「おうみ若者マイスター」に認定 
 ■おうみ若者マイスターとは?
 滋賀県に在住または勤務の優秀な若年技能者に与えられる称号で、これまで料理人や機械組立工など特に優れた技能を有する人が選ばれています。モノづくり競技大会(53種目、98競技、2千人超が参加し、技能を競い合う社内大会)で3年連続上位入賞し、ワイヤ放電加工における技能がトップレベルに達していると認められ、今回の認定に至りました。
 ■モノづくりを始めたきっかけは?
 工業高校で、技能の授業を受けたことで、モノづくりの面白さにはまり、将来はゼロからモノを生み出す仕事に就きたいと思っていました。卒業後すぐに社内テクノカレッジで、基礎や精密加工技術について学び、さまざまな技能を習得しました。就職後は、生産現場で経験を積み、現在は栗東工場の金型開発課で金型製作を担当し、雨樋の金型を作っています。
 ■モノづくりをする上で大切にしていることは?
 お客さまに満足してもらえるようなモノを提供することです。私が作った金型で商品を生産する製造部が納得のいく金型を製作する。その使命感を持って、チームワークを大切に、日々取り組んでいます。また、いかに効率よく低コストで品質の高いモノができるかを常に心がけています。金型製作を通じて、実際に成形品ができた時や、自分が製作した金型から生まれた商品をまちで見かけた時は、社会とのつながりや社会への貢献を実感し、モノづくりの幅広さと奥深さに日々魅了されています。
 ■今後の目標は?
 昨今では、IоT(モノのインターネット)やAIを駆使した生産革新が進んでいますが、最後はやはり人の手(技能)による調整加工が必要です。今後は、金型製作の技能向上により一層努力するとともに、後輩への指導や人材育成にも力を注ぎ、これまで自分を育成していただいた全ての人たちに恩返しできるよう、努めていきます。自分の手でモノを作り出す楽しさを感じながら、今後も立派な金型を製作していきたいです。
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