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りっとう再発見 古代近江の要 栗東の関連文化財群 Ⅰ-C —続編
小槻大社
▲小槻大社
 『栗東市文化財保存活用地域計画』(令和4年作成)で設定した、関連文化財群の中から、11月号に紹介した「古代近江の要」の続きです。
 古代近江の要であった、栗太郡。その中心となる役所(郡衙)(ぐんが)は栗東市岡・目川・下戸山に所在する岡遺跡で発見されています。その地は古代栗太郡の郡司を務めた小槻氏(小槻山君)(おつきやまのきみ)の本拠地でした。
 下戸山にある小槻大社は、平安時代の『延喜式(えんぎしき)』に記載された古社です。その御祭神である落別命(おちわけのみことは)小槻氏の祖先です。栗太郡に勢力を持っていた小槻氏は平安時代になると京都に本拠を移し、中央の官僚として活躍します。
 中世になると、近江源氏佐々木氏の流れをくむ青地氏が、栗太郡に勢力を伸ばします。青地氏は草津市青地町付近から栗東市治田地域にかけて所在した青地庄に本拠を持ち、土地の神である小槻大社(栗東市下戸山)や小槻神社(草津市青地町)を信仰のよりどころとします。
 青地氏は小槻大社の社殿の整備を進め、弘安4年(1281)に神像が納められた本殿内の宮殿を新造します。興国4年(1343)には青地重頼(あおじしげより)が中門を寄進して建立、さらに永正16年(1519)には青地元真(あおじもとざね)が本殿を造立しています。
 青地氏は神社の整備とともに在地の侍衆(さむらいしゅう)を小槻大社の祭礼や神事をつかさどる榊本衆(さかきもとしゅう)として組織し小槻大社の祭礼にあたります。現代にも引き継がれる小槻大社の例大祭(小杖(おづえ)祭り)は、岡、坊袋、目川、川辺、草津市山寺が輪番で祭礼を執り行いますが、その分布は青地氏が組織した榊本衆の村々につながります。中世の信仰圏が現代の祭礼に引き継がれていった様子をうかがうことができるのです。
 小杖祭りは中世の流れをくむ芸能を今に残しており、「近江湖南のサンヤレ踊り」としてユネスコ無形文化遺産に登録されています。
小杖(おづえ)祭り
▲小杖(おづえ)祭り
栗東の関連文化財群
 歴史文化要素を、歴史的な性格や位置づけに応じて、周辺の環境を舞台に一体的・総合的にとらえたものを関連文化財群とします

歴史文化の特徴

テーマ

関連文化財群(ストーリー)

原始・古代から現代まで交通の結節点

テーマⅠ

材が織りなす繁栄

Ⅰ-A栗太の小国の誕生

Ⅰ-B躍動する古代豪族

Ⅰ-C古代近江の要

奥深い山から扇状地まで、変化に富んだ地形に展開する豊かな歴史文化

テーマⅡ  

山の祈りと業(なりわい

Ⅱ-A金勝の神仏の風

Ⅱ-B山の暮らしと神まつり

原始・古代から現代まで交通の結節点

テーマⅢ  

まじわり・にぎわい・結び

Ⅲ-Aさまざまな争乱

Ⅲ-B東海道と中山道

奥深い山から扇状地まで、変化に富んだ地形に展開する豊かな歴史文化

テーマⅣ  

川と水が紡ぐ村々

Ⅳ-A水でつながる大宝神社圏

Ⅳ-B野洲川と耕地

Ⅳ-C金勝川と葉山川

スポーツ・文化振興課

TEL.077-551-0131 FAX.077-551-0149

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