○市民憲章の制定について
昭和52年1月1日
告示第1号
(制定の理由)
栗東町は、緑豊かな湖南の霊峰・金勝山連峰を南に、北に平坦地とこの恵まれた美しい自然の恩恵を受け発展を続けています。
この美しい自然の中で、明るい住みよい町をきずくため、町民一人ひとりが心の豊かな人間形成を目指さなければなりません。
そこで、私たちの日常生活の心がまえとして、全町民の心のよりどころとなる規範として「町民憲章」を制定いたしました。
今後は、住民一人ひとりが心を合わせ、手をつなぎあってこれを守り育てていきたいと思います。
(制定の経過)
かねてより栗東町も町民憲章を制定してはどうかとの声があり、昭和51年9月に町民憲章起草委員会設置要綱を定め、9月13日町内各種団体をはじめ各層の代表者19名をもって栗東町町民憲章起草委員会を発足し、さらに整理委員会を構成いたしました。
同委員会では広く住民から意見を聞くため、全世帯を対象とした町民憲章アンケート調査を実施することとし、約3,400世帯(全体の約35%)の意見をまとめ、住民の意向を取り入れながらそれぞれの委員会を数回開催のうえ草案の作成について協議検討をかさね、11月30日の起草委員会において草案を決定されました。そして12月13日の第7回定例議会全員協議会に報告し全員の賛同を得て、栗東町町民憲章として制定されました。
そして、制定から23年が経過した平成13年10月1日、市制施行に伴い栗東市市民憲章として改正されました。
(市民憲章について)
市民憲章は市の条例や規則ではありません。
立町以来47年間、緑豊かな自然と57,000市民の温かい人情によって育てられた栗東市をさらに大きく発展させるための市民一人ひとりの約束であり、生活の規範であります。
私たちは、この市民憲章を日々の合言葉として自らを修め、広く地域に及ぼし、よりよい栗東市の発展を願うものであります。
(市民憲章の内容)
前文 わたくしたちは、緑と文化のまち栗東市の住民であることに、喜びと誇りをもってこの憲章を定め、あすへの繁栄と幸福を願い進んでこれを守ります。
前文では、緑豊かな恵まれた自然と今日まで発展をつづけた本市の文化、産業などの恩恵に感謝を表わし、本市に住む喜びと誇りをもって互いに幸せでより一層市の発展を願う市民の決意を表わしています。
第1章 自然を愛し、きれいなまちをつくりましょう。
第1章では、自然保護、環境保全、郷土愛を盛りこんだもので、緑に恵まれた自然を大切にするとともに、私たちの住む市を公害のない美しい環境にするため、皆んなでまちをきれいにしようとするものです。
第2章 教養をたかめ、豊かな文化の創造につとめましょう。
第2章では、文化、教養、道徳を盛りこんだもので、先人の偉業伝統をたたえ、郷土の文化財を大切にし、より一層公徳心を高めようとするものです。
第3章 若い力を伸ばし、すこやかな青少年を育てましょう。
第3章では伸び行く栗東市の特徴を表わし、次代を担う子どもによい環境を整え、元気ですこやかな子どもを育てようというものです。
第4章 心とからだを鍛え、幸せな家庭をつくりましょう。
第4章では、健康、スポーツ、勤労、生活を盛りこんだもので、すべての住民が心身共に健康で勤労意欲を高め、スポーツを楽しみ、老人をいたわり、明るい心の通い合う家庭をつくろうとするものです。
第5章 隣人互いに助け合い、住みよいまちをきずきましょう。
第5章では、生活環境を盛りこんだもので、他人に迷惑をかけることなく、新旧住民の融和と心のふれ合う住みよいまちをつくろうとするものです。