○栗東はつらつ100歳条例

令和2年12月22日

条例第38号

日本は、世界に例のない速さで超高齢社会となり、さらに少子化現象も相まって、いよいよ人口減少社会に突入しました。

そのような中、日本人の平均寿命は着実に延び、多くの日本人が100歳を超える「人生100年時代」が到来しています。

これまで「余生」と考えられてきた「老い」の時間が大きく伸びてきている現在は、「老い」は「もう一つの人生」として捉えられるべき長寿社会となっています。

この長寿社会においては、協調、ゆとり、心の豊かさが求められています。

栗東市は、このような人生100年という長い一生を生きる時代を迎えた今、高齢者が健康寿命を延ばし、社会の一員として地域に貢献し、生きがいを持って「もう一つの人生」を歩んでいける地域社会を目指し、この条例を制定します。

(目的)

第1条 この条例は、「人生100年時代」にあって、栗東市において多くの高齢者が、健康ではつらつと地域社会の一員として活躍することにより人生をより豊かなものとするため、健康長寿のまちづくりを進めることを目的とします。

(定義)

第2条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによります。

(1) 市 市長、教育委員会その他市の執行機関をいいます。

(2) 市民 市内に居住若しくは滞在し、又は通勤・通学する者をいいます。

(3) 高齢者 市内に居住する概ね年齢満65歳以上の者をいいます。

(4) 事業者 市内で事業活動を行う個人又は法人をいいます。

(5) 団体 市内で公益的な活動をする団体及びコミュニティ団体をいいます。

(基本理念)

第3条 この条例は、市民、事業者、団体及び市が、長寿社会においてそれぞれの立場でその責務を果たすとともに、相互に世代を超えて連携・協力し、「人生100年時代」のまちづくりに協働して取り組み、高齢者が自他ともに輝くことを基本理念とします。

(市の責務)

第4条 市は、高齢者の健康づくりや生きがいづくり、地域活動の参加、就労その他高齢者が地域社会の主体となって活躍するために必要な学習機会の提供、健康増進、コミュニティ活動、就労支援等の施策を総合的かつ的確に行います。

2 市は、前項の施策を推進するうえで、市民、事業者及び団体が行う事業に対し、積極的に支援します。

(市民及び高齢者の責務)

第5条 市民は、少子高齢社会や人口減少社会にあって、「人生100年時代」は自らの課題であることを自覚し、この条例の目的を達成するための市の事業、地域活動等に積極的な参加と協力に努めるものとします。

2 高齢者は、長寿社会にあって、老いには備えが必要であり、一人ひとりが自助努力をもって学ぶこと、実践すること、そして継続することに努めるものとします。

(事業者及び団体の責務)

第6条 事業者及び団体は、この条例の理念を理解し、市の事業や地域活動に協力するとともに、それぞれの役割に応じ、自らが主体となって高齢者がいきいきと活躍できる場の提供に努めるものとします。

(雑則)

第7条 市民、事業者、団体、市及び市議会は、この条例を最大限尊重するとともに、市及び市議会は、他の条例、規則等の制定、改廃にあたっては、この条例との整合を十分に図るよう努めます。

この条例は、令和3年1月1日から施行する。

栗東はつらつ100歳条例

令和2年12月22日 条例第38号

(令和3年1月1日施行)

体系情報
第7編 生/第1章 社会福祉/第3節 老人福祉
沿革情報
令和2年12月22日 条例第38号