学校団体等での利用について


博物館教室「昔のくらし」
 小学校3・4年生の社会科に対応する体験プログラムです。
 ここでいう昔のくらしとは、ガスや家電製品の普及により暮らしぶりが変化した昭和30年代以前の農村の暮らしを指します。栗東は歴史的に農業を中心とした生活を営んできた地域でした。
 この体験プログラムでは、栗東歴史民俗博物館の収蔵する民具資料に触れ、体験することを通じて、かつての暮らしぶりや、その移り変わりを体感してもらいます。そして、子どもたちに、歴史の連続性を感じ取り、自分たちの生活自体が歴史と一部であることを実感してもらうことを目的としています。


実施プログラム

●明かり体験
滋賀県南部に電気が通るようになったのは明治末期から大正時代にかけてのこと。
それまでの主な明かりは「灯明」、「和ろうそく」、「石油ランプ」の3種でした。
この体験では子どもたちにこの3種の明かりを体験してもらうことで、
電気のない時代の「夜」を体感してもらいます。


●箱膳体験
昔の食事風景というとちゃぶ台を囲む風景を思い出す方が多いかも知れません。
しかし、ちゃぶ台を使っての食事は大正時代以降に広まった習慣です。
それ以前は1人1人がそれぞれの膳に向かって食事をしていました。
この体験ではちゃぶ台が広まるまでの日本食卓の様子を体験してもらうと共に、
食生活の変化を学んでもらいます。


●火ふき体験
旧中島家住宅には煮炊きする為のかまどがあります。
実は栗東市で炊飯器の普及がピークとなるのは昭和41年のこと。
それまではかまどでご飯を炊くのが一般的でした。
この体験では、かつては日課だった火おこしや火加減の調整を実際に体験してもらう
ことでガスや電気のなかった時代を体感するとともに、かまどの役割に
ついても知ってもらいます。




●ツシ体験
旧中島家住宅には「ツシ」と呼ばれる屋根裏があります。
ここにはかまどにくべる柴や屋根の葺き替え用の小麦藁が貯蔵されていました。
ここにはハシゴを使って出入りしますが、こうした柴や藁などを効率的に収納する為に
天井から吊された滑車を使用します。
この体験では、滑車を使って柴を上げ下げし、昔の家に隠された工夫や身近に入手できる材料
を有効活用した昔の暮らしぶりを体感してもらいます。


●からうす体験
現在市販されている白いお米は様々な過程を経て白米となります。
現在ではこうした工程はすべて機械化されていますが、
農業が機械化された昭和30年代以前には、多くの農家がこうした過程を人力で行っていました。
この体験では、からうすを使い、玄米を踏んで精米する作業を通じてかつては米を食べるのにも
時間と労力を必要としていたことを知ってもらいます。

●竿秤体験
日本では昔、今とは違う単位を使用していました。
特に重さの単位は「貫」や「匁」といって、計る道具も「竿秤」とよばれる、てこの原理を利用
したものが使用されていました。
この体験では子ども達に実際に竿秤を使って物の重さを量ってもらい、さらに計測した
重さを「匁」「グラム」双方の単位で確認してもらいます。
今とは違う単位、計る道具を用いた時代があった事を体感してもらいます。





 詳細のお問い合わせやお申し込みは博物館(077−554−2733)まで。




表紙に戻る


直線上に配置
栗 東 歴 史 民 俗 博 物 館
〒520-3016 滋賀県栗東市小野223-8
電話 077-554-2733 fax 077-554-2755
http://www.city.ritto.lg.jp/hakubutsukan/