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コーナー展示
中山道と栗太(近江中山道400年記念事業実行委員会後援)

平成14年9月10日(火)から10月14日(祝)


江戸時代のはじめ、政権の中心に定められた江戸と諸国を結ぶ主要な道が、徳川幕府によって整備されました。中山道も、東海道に引き続いて慶長6年(1602)に整備がはじめられています。本年は中山道が整備され400年という節目の年にあたります。
街道は、人や情報、物資などさまざまなものが行き交い交叉する場所となりました。栗東には宿場は存在しませんでしたが、東海道と中山道が分岐する草津宿にも近く、東海道・中山道の2つの街道が通っています。東海道の間の宿(あいのしゅく)梅ノ木で作られていた名薬「和中散(わちゅうさん)」は、中山道沿いの中沢立場でも売られていました。また、栗東周辺の村々は、助郷(すけごう)などを通じて街道の活動を支えてきたのです。
江戸時代も半ばを過ぎると、街道に関わるさまざまな整備が進んで、旅は庶民にとっても身近なものとなってゆきました。中山道は、伊勢神宮へ参詣するときの道筋などとしても、多く利用されていたのです。
今回の展示では、街道を支えた助郷(すけごう)に関わる資料、東海道の間の宿(あいのしゅく)であった梅ノ木でつくられた名薬和中散(わちゅうさん)に関わる資料、街道を旅する人たちへの案内である道中記や伊勢参宮の道筋になぞらえた道中双六(すごろく)などを中心に、栗東を含む旧栗太郡と街道との関わりを考えます。



【出品目録】

資料名 員数 所蔵
1 渋川村中沢村入組所絵図 一舗 館蔵・里内文庫
2 和中散振売箱 一箇 原品・郡山市教育委員会
3 中山道分間延絵図 一巻 原品・東京国立博物館
4 和中散版木 一括 館蔵
5 綣村講株絵図 一舗 大宝神社蔵
6 綣村膏薬法書 一冊 大宝神社蔵
7 大宝山仏眼寺丸薬法書 一通 大宝神社蔵
8 日本細見指掌図 一舗 館蔵里内文庫
9 和宮通行覚 一通 大宝神社蔵
10 和宮下行人別改下書 一通 大宝神社蔵
11 和宮下行覚 一通 大宝神社蔵
12 東海木曾両道中懐図鑑 一帖 草津市教育委員会
13 国尽張交図会 一枚 草津市教育委員会
14 木曾海道六拾九次之内   草津追分 一枚 草津市教育委員会
15 木曾海道六拾九次之内   草津 一枚 草津市教育委員会
16 中山道道中記 一冊 館蔵
17 朝鮮通信使饗応献立 一冊 館蔵里内文庫
18 浪花講定宿帳 一冊 館蔵 
19 定飛脚取次所看板 一枚 館蔵
20 諸国細見 大日本道中独案内図 一帖 館蔵


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