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 りっとうの景観を語る
*ふるさと風景〜わがまち栗東〜を百年先の次代へと継承するため、「景観条例」「百年計画」を制定しました。
「すだじい」は、団栗の一種。団結する栗東市民を意味します。
 
第22回寄稿 塩屋 勝志

岡まちづくり委員会 委員長

◎まちづくりの未来への展望

 「目川田楽発祥の跡はこの先ですか?」「ほっこり庵は、どんな店ですか?」
 庭先で作業していると、こんなことを尋ねられることがある。数年前から東海道を歩く中高年層の人が増えている。健康づくりや古い歴史を訪ねその趣に触れるために歩いているようである。遠くの方からこの地域を訪ね、まちづくりの一端をのぞいてもらい、雰囲気を少しでも味わってもらえることをうれしく思う。
 岡では、テーマを「ふれあい憩いやすらぎ街道」として平成18年度から「まちづくり」に取り組んでいる。初年度から2年間は、まちづくり委員会で岡の将来あるべき姿について熱い思いを共に語り合った。
 少人数のグループ別ワークショップで試行錯誤を繰り返して、やっとの思いでまちづくりの骨子を作り上げた。まちづくりの目標は「東海道を誇り、楽しむまちづくり」「花と緑にあふれたやすらぎのまちづくり」「住民みんながふれあう安心のまちづくり」「ふるさと岡を未来につなぐまちづくり」の4つに決めた。そして、実践的なプロジェクトとして、まず「できることから」を合い言葉に取り組んできたことは、「ほっこりまつり」(今年度で4回目)や「しっとり美しい花を咲かせる」(藤とアジサイの園)、「岡のすばらしさを発信」(まちづくり通信)である。自然や歴史など岡の良さを活かしながら、地区住民が暮らしやすい生活環境を整えていくために、住民にも呼びかけて参加協力してもらい、手作りのまちづくりを進めているところである。
 今後は、今日までの活動を継続し、「ふるさとを守り磨くまちづくり」プロジェクトとして、ふるさとの街並みや風景、環境を将来にわたって遺すためのまちづくりを検討し、東海道やメインストリートの街並みのルールを策定する計画である。そのためには、地区住民間の交流を図り相互理解を深め、誰もが気軽に参加できる環境づくりを進めなければならない。さらには、より多くの住民の皆さんに得意分野を活かして参画していただくようにしていかなければならないと思っている。
 今年で6年目。計画したことのほんのわずかしか取り組めていない状況ではあるが、未来のまちを想像して一つひとつ歩んでいきたい。

問合せ
都市計画課 TEL551-0116 FAX.552-7000
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