飯村茂樹さん(52 歳・小柿)
写真家。市内、県内などの身近な場所を中心に、動物、植物、野鳥、小さな生き物、風景などを撮影。写真絵本や図鑑など、数多くの著作がある。
■写真を始めたのは?
中学生のころに初めて写真に興味を持ちました。趣味として本格的に始めたのは大人になってからです。子どものころから自然の中で遊ぶのが大好きだったので、自然の写真を撮りに出かけるようになりました。
■プロの写真家になったのはいつですか?
27歳のとき、池のほとりでカメラを構え、カワセミがやってくるのを待っていました。すると、カワセミではなく、幻の鳥ともいわれるヤマセミがファインダーにアップで映ったのです。頭の上の水滴が付いた羽が立ち上がって朝日で輝く姿に感動し、夢中でシャッターを切りました。その瞬間、プロの写真家になろうと決めたのです。
■どのようなものを撮影されますか?
小さな植物から空の雲まで、おもしろいと思ったものは何でも撮影しています。同じ場所で同じものを季節を変えて撮影する定点撮影もよく行います。例えば、モミジや桜の木々などを、四季を通じて撮影しています。花の時期、紅葉の時期だけではなく、同じ木の四季を追うことで、その木にやってくる虫や鳥などがいることにも気付き、被写体はどんどん広がっていきます。
■主な撮影場所はどこですか?
気候やどんな生き物がいるかをよく知っている身近な場所で撮影することが多く、ほとんどが県内です。市内では金勝山が多いです。その他、市内の田んぼや池でもよく撮影を行っています。
■今後、どんなものを撮ってみたいですか?
何かテーマを見つけ、何年もかけて撮っていくことを繰り返しています。今後も今まで撮ってきたものを撮り重ねていき、テーマに厚みを持たせていこうと思います。

“「私の写真が、子どもたちが自然に興味を持つきっかけになればいいな」と語る飯村さん。作品には子ども向けの写真絵本や図鑑がたくさんあります” |