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りっとう再発見 栗東に残る日清戦争
 手原遺跡は、JR手原駅周辺に広がる遺跡です。発掘調査により瓦や木簡、倉庫群が発見されたことから、古代寺院や役所跡が存在したと考えられています。
 今回紹介する人形は、現在各地に残る流し雛の風習や神社で行われる紙製の祓人形などの原型です。奈良時代(8世紀)に掘られた直径4m、深さ2mの井戸に落とし込まれたつぼの中から見つかりました。
 人形はほぼ同じ大きさの2体で、長さは約16cm、幅2.4cm。厚さ4mmの薄い杉材にナイフで切り込みを入れて首や手足を表現しています。また、写真では見えにくいのですが、墨書で眉、目、鼻、口、あごひげ、頭のかぶり物を描写しています。
 薄板の人形は、大陸文化の影響を受けて7世紀後半に出現し、奈良・平安時代に盛んに使用されます。病気などの原因と思われていた罪や穢れを身代わりである人形に移し、水に流すのが一般的な使われ方で、市内でも下鈎遺跡の河川跡から平安時代の人形が出土しています。まれに胸にくぎが刺さったものが見つかることから、呪いの人形としても使われたようです。
 今回見つかった手原遺跡の人形は、つぼに入れて井戸に落とされていたことを考えると、病気などの災いを封じ込めようとしたのか、もしくは井戸やつぼを通じて異世界へ流し去ろうとする意図があったのかもしれません。
問合せ
栗東市出土文化財センター TEL.553-3359 FAX.553-3514

◆今後の掲載予定
りっとう再発見……… 4,6,7,9,10,12,1,3月号
すだじいの百年日記… 5,8,11,2月号


 地域の人から「日ごろの子どもたちのことを伝えたくて…」と学校に電話をいただきました。その人は毎朝、通学路に立っていてくださる人です。「4月ごろは、あいさつしても返事が返ってこないこともあったけど、最近は、分団のみんなが大きな声で自分からあいさつをしてくれます。」と話してくださいました。また、登校班の分団長である6年生が、「あいさつしいや。」とか、通り過ぎたときは、「あいさつした?」と下級生に聞いているそうです。「6年生のこうした言葉掛けや態度が素晴らしい。」とも話してくださいました。6年生はもうすぐ卒業ですが、下級生は6年生の気持ちを引き継いでくれることを期待しています。そして、一つの分団だけでなく、全部の分団に広がることを願っています。
(学校から)
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