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りっとう再発見 栗東に残る日清戦争
 蜂屋遺跡では、道路造成工事に先立ち昨年11月から本年4月の期間で約4000uを発掘調査しました。調査により、飛鳥時代の掘立柱建物跡や高床倉庫、井戸、池状遺構、溝などが出土。
 溝や池からは主に天智天皇の大津宮期(667〜672年)ごろの須恵器が100点以上出土するなど飛鳥時代の重要な遺跡であることが分かりました。
 井戸は、直径4m・深さ1.7mのものと、直径2.5m・深さ1.55mの2基が出土。井戸の底にはそれぞれ杉材とヒノキ材を横板に加工して正方形に組んだ井戸枠が残存していて、ヒノキ材の井戸枠を年輪年代法(注)で測定したところ620年ごろ(7世紀前半)の伐採と判明しました。
 横板組の井戸枠は渡来人が伝えた技術で、普及するのは7世紀末の藤原京期ですが、それ以前の蜂屋遺跡で発見されたことは渡来人との強い関わりを証明するものと思われます。
 また、本遺跡の南方250mには7世紀の寺院跡が確認されており、これまで造営集団は未確認でしたが、蜂屋遺跡の住民が寺院の建立に関わったとみて違いなく、地域史の解明にとって重要な調査成果となりました。

(注)【年輪年代法】…気温や降水量などの気候により樹木の年輪幅が変わる特性を利用した年代測定方法。光谷拓実博士の計測による。
問合せ
栗東市出土文化財センター TEL.553-3359 FAX.553-3514

◆今後の掲載予定
りっとう再発見…7、9、10、12、1、3月号
すだじいの百年日記…8、11、2月号

《大宝西幼稚園》「『ぽかぽかのーと』で親子のふれあい」
 子どもたちが、楽しみながら目標を持って生活できるように「ぽかぽかのーと」を作成しています。年齢別に毎月、生活の目標のポイントを伝え、そこから親子で生活の目標を考え、家庭で毎日シールを貼ったり、印を付けたりしています。「あいさつ」や「早寝・早起き」「お手伝い」など親子のふれあいをもちながら、生活の習慣がつけられるようにしています。また園と家庭で毎月の子どもの様子を文章でも伝え合い、連携をとっています。
問合せ
学校教育課 TEL.551-0130 FAX.551-0149
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