◎まちづくり〜にぎわいを取り戻せ〜
栗東市は古くから交通の要衝として栄えてきました。平成3年にJR琵琶湖線栗東駅が開業したことにより、京阪神への通勤圏となり、特に栗東駅周辺で人口増加が続いています。そのような栗東市において、当自治会を含めた安養寺地区は中心市街地として市役所などの官公庁や商業施設、住宅が立地する街を形成しています。
しかし、近年では社会経済の低迷により、空き家や貸しビルの空き室が顕在化し、商店街としての街並みが形成されることもなく、中心市街地とは少し懸け離れた街となっているのが現実です。
こうした状況を打破すべく、本年度から安養寺4自治会(東・西・南区・北区)が一つになり、安養寺山や椿山古墳そして東方山安養寺などをはじめとする豊かな自然、歴史、文化を守り、活かすため、また、中心市街地としてのにぎわいの再生や真の暮らしよさを追求することを目的とした「安養寺景観まちづくり協議会」を設立しました。
この協議会では、地域が主体となり、行政や自治会組織だけでは解決しきれないさまざまな課題の解決を目指して、当自治会を含む安養寺の各自治会や学識経験者、専門家、商工関係団体、事業所、行政など多様な団体や人が集まって、これからのまちづくり活動をスタートさせていきます。
将来的には、この協議会の取り組みとして、当自治会の課題の一つである「葉山川を活かした取り組み」にもつなげていきたいと思っています。
現在の葉山川は、川床にはアシが生え、そこにごみが不法投棄されている状況で、また、両側の堤防には雑草が生い茂り、安心して散歩すらできない状況となっています。みんなで少しずつ手を加え、葉山川を中心として、子供からお年寄りまで身近に楽しめ、そこからにぎわいあふれるまちづくりが展開されていくことを願っています。
いつの日か葉山川の堤には桜並木が広がり、川にはせせらぎの音が響き渡り、そこには楽しく遊ぶ子供たちの声があふれ、蛍が水辺を飛んでいる、そんな風景を思い描きながら、これからの「街」の変化を楽しんでいきたいです。 |