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りっとう再発見 栗東に残る日清戦争
 稲作には多量の水が必要であり、古来人々は、ため池を造るなど、水の確保に大変な苦労をしてきました。しかし田植えや稲の生育時期に雨が十分降らないことは度々あり、人々は神仏に雨乞いの祈願を行ったのです。
 古代遺跡の発掘調査では、まれに河川跡などから焼き物の馬が出土します。これは古代中国から伝わった祭りの影響で雨乞いに使われたと考えられています。「日本書紀」には、皇極天皇元年(642)に「日照りが続き、牛馬を殺し神社の神にささげ、読経して仏に祈ったが効き目がなく、ついに天皇が川上で祈ると大雨になった」という記事があるように、馬をイケニエにする雨乞いが行われていたようです。
 しかし雨乞いのたびに馬を殺しては大変なため、土馬で代用されるようになったようです。奈良時代には板に馬を描くものも現れ、それが現在の絵馬の始まりといわれています。
 この土馬は下鈎東・蜂屋遺跡の河川跡から出土したので、やはり川(水)の神に降雨を祈ってささげられたのでしょう。県内で90点ほど発見されている土馬の中でも、極めて写実的で精巧に作られた優品であり、大変貴重な文化財といえます。

※この土馬は、栗東歴史民俗博物館で9月14日(土)〜10月27日(日)に開催する企画展「馬のまち栗東」に合わせて展示公開します。

問合せ
栗東市出土文化財センター TEL.553-3359 FAX.553-3514

◆今後の掲載予定
りっとう再発見…10、12、1、3月号
すだじいの百年日記…11、2月号

《葉山東幼児園》「歯磨きで心も体も健康になろう」
 歯の健康は、心と体の健康につながっているといわれます。そこで本園では、「食育」とも関連させながら、健全な口腔機能の発達を促すための指導や対応、啓発に努めています。
 例えば、市の管理栄養士から、好き嫌いなくよくかんで食べることの大切さを学んだり、かみごたえのあるレンコンやゴボウを入れたカレー作りをしたりしています。
 子どもたちが、自ら食生活や生活習慣に関心を持ち、健康な生活を送るために、今後も家庭と連携を図りながら、継続して取り組んでいきたいと思います。
問合せ
学校教育課 TEL.551-0130 FAX.551-0149
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