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りっとう再発見 栗東に残る日清戦争
 金勝学区、荒張にある大野神社に行くと、手洗い鉢の後方に不思議な石があるのに気付きます。石は平たくきれいに磨かれた面を表にして斜めに立てられています。その大きさは長さ約2メートル、幅は推定95センチ以上、厚さ26センチで、裏をのぞくと低い台形に加工されています。実はこの石、古墳に納められていた石棺の蓋で、蓋の形が屋根形をしていることから「家形石棺」と呼ばれているものです。
 大正15年刊行の「近江栗太郡志」には、石棺蓋が溝の橋として利用されている、と紹介されているので、それ以前に神社近辺の古墳から運ばれてきたようです。石棺蓋と知った宮司さんが石橋として踏みつけられるのを嫌い、現在の場所に移したのでしょうか。
 家形石棺は身分の高い人が葬られる棺で、奈良県斑鳩の藤ノ木古墳などに代表されます。県内では高島市の鴨稲荷山古墳や、野洲市の円山古墳、甲山古墳の家形石棺が知られています。それらはいずれも古墳時代後期(6世紀)に築造された大豪族の古墳です。
 大野神社の石棺蓋を見ると、6世紀の石棺蓋と比べて縄掛突起が省略され、高さも低く扁平な造りになっています。また、石材は6世紀の凝灰岩製から、とても硬く加工に高度な技術を必要とする花崗岩を用いています。
 これらのことからこの石棺蓋は、終末期古墳と呼ばれる飛鳥時代(7世紀)に築造された古墳のものと考えられ、限られた有力者しか古墳を作らない時代の考古学的遺産として大変貴重な文化財といえます。
問合せ
栗東市出土文化財センター TEL.553-3359 FAX.553-3514
《大宝小学校》「自分からあいさつ・ありがとう」
  「大宝小学校では、「自分から学習」「自分から仕事・お手伝い」「自分からあいさつ・ありがとう」という『3つの自分から』の取り組みを進めています。
 本年度は、「自分からあいさつ・ありがとう」を重点目標の一つに掲げ、子どもたちは、全校集会での呼びかけや、朝のあいさつ運動など、自分たちで考えたさまざまな活動に取り組んでいます。
 「少しずつ、感謝の気持ちのこもったあいさつができるようになってきたよ。」という地域の皆さんの声も聞かせていただいています。家庭や地域で元気なあいさつが交わされ、あいさつ・ありがとうが響き渡る大宝小学校にしていきたいと思います。
問合せ
学校教育課 TEL.551-0130 FAX.551-0149
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