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りっとう再発見 栗東に残る日清戦争
 新年明けましておめでとうございます。
 今年は「申年」です、そこで今回は市内下鈎東遺跡から出土した猿の土人形を紹介します。平成17年に土地区画整理事業に伴う発掘調査が実施され、近世以降に掘られた穴から猿の土人形1体が出土しました。
 猿は「見ざる、聞かざる、言わざる」のいわゆる三猿のひとつの「見ざる」です。大きさは高さ3.5p、重量は7.24g、型作りの量産品で、色彩がはがれ、茶色の肌をしています。この種の土人形は、伏見人形に代表される玩具で、江戸時代以降に流行し、各地で盛んにつくられました。
 三猿は日光東照宮の彫刻が有名です。世界的に見られるもので、日本にはシルクロードを経由して中国から伝わったと言われています。「悪いことを見たり、聞いたり、言ってはいけない」という教えを、さるのごろ合わせで示しています。
 江戸時代に庚申待という行事が盛んに行われましたが、これは中国の民間信仰に基づくもので、人体に住む3匹の虫が庚申の日の夜、主人が寝ている間に体を抜け出し、天帝にその人の罪状を告げると言われ、60日に一度巡ってくる庚申の夜は村人が集まり天帝を祀り、寝ないで夜通し宴会をする風習です。庚申の申と3匹の虫が結びついて、三猿になり、庶民に広く浸透しました。
 ところで、小さな土人形や泥面子などが田畑で拾われることがあります。これは子どもが用を足す際に、着物の袖に入れた玩具を誤って落としたものが肥料にまじって田畑にまかれたからです。
 土人形はもちろん、泥面子にも猿にちなんだものがあります。新年、「申年」に関わる興味深い歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
問合せ
栗東市出土文化財センター TEL.553-3359 FAX.553-3514
《葉山幼児園》「心配してくれてありがとう」
 熱が出て幼児園を休んでいた5歳児が、熱が下がり登園してきた日のことです。保育者が「もう元気になったの?」と尋ねると、「心配してくれてありがとう」と、にっこり笑顔で返事をしてくれました。園児からこのような言葉が返ってきたことに驚くと同時に、心がふんわり暖かくなりました。毎日の保育の中で、大人が率先して「ありがとう」という言葉を使ってきた成果の表れだと感じました。
 昔から、「子は親を映す鏡」とよく言われています。ありがとうという言葉が、強制ではなく自然とでるような子どもたちになってほしいと、私たちは願うとともに、子どもの手本でありたいと思います。
問合せ
幼児課 TEL.551-0424 FAX.551-0149
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