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りっとう再発見 栗東に残る日清戦争
 平成27年12月18日、五百井神社(下戸山)の木造男神坐像とよばれる神像が滋賀県指定有形文化財に指定されました。今から1000年ほど前の10世紀後半から11世紀初め、平安時代の作であるこの神像は、平成25年、栗東市を襲った台風18号の際の山崩れによって本殿や拝殿が倒壊し、一帯が土砂と倒木に覆われるという壊滅的な被害を受けた五百井神社のご神体です。
 被災後、神社の関係者や地元の人たちが中心になって、土砂に埋もれたご神体(神像)を探し出す作業が行われました。ご神体は見えない場所に安置されていることが多く、五百井神社の神像も数十年前に宮司さんが確認したことがあるだけで、作業にあたった人たちも見たことはありませんでした。努力のかいあって、被災から2週間ほどのちに発見されました。
 この神像と同時に、これまで存在が知られていなかった1対の木造の獅子・狛犬も見つかりました。今から600年ほど前の14世紀末から15世紀初めの南北朝時代から室町時代の作品とみられ、神像と一緒に安置されていたと思われます。
 神像も獅子・狛犬も、部分的に損傷しているものの、見つけ出されたことは不幸中の幸いと言えるでしょう。神社の関係者や地元の人たちの要望もあり、平成26年1月からは栗東歴史民俗博物館で保管されています。その後、平成26年9月から12月にかけて、MIHO MUSEUM(甲賀市信楽町)で開催された狛犬の歴史をたどる展覧会に神像と獅子・狛犬がそろって出品され、保全のための修復も行われました。
 甚大な被害をもたらした台風18号から2年余り。地元では、毎年5月5日の五百井神社の例大祭を継承しようと、青年を中心とした「五百井会」の皆さんが主体となり、みこし復活などの取組みが続けられています。神像の滋賀県指定有形文化財としての指定は、地元はもちろん、復旧・復興を進める栗東市にとって明るい話題と言えるのではないでしょうか。
※平成28年度に五百井神社の神像と獅子・狛犬などを紹介する展覧会を開催予定。
問合せ
栗東歴史民俗博物館 TEL.554-2733 FAX.554-2755
《栗東西中学校》「あいさつ運動」
 本校は、「人間の尊厳」と「生命の尊重」の実践校をめざして、さまざまな取り組みを行っています。とりわけ、本年度のPTA活動スローガン「〜やさしさは感謝の気持ち"ありがとう"から〜」につながるものとして、「あいさつ運動」(月2回)に継続的に取り組み、しっかりと根付いてきています。あいさつができる生徒が、とても増えてきました。
 また、生徒会では、地域と連携し、あいさつだけでなく通学マナーの向上にも努めています。その実績が認められ、草津栗東交通安全協会などから「交通安全功労団体」として表彰していただきました。朝が「笑顔のあいさつ」からはじめられるのは、とてもすがすがしい気分になります。
問合せ
学校教育課 TEL.551-0130 FAX.551-0149
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