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りっとう再発見 栗東に残る日清戦争
 大宝神社は大宝年間(701〜704)、小平井に降臨し、霊仙寺をへて旧中山道の街道筋である現在地の綣に鎮座したといわれます。古くは大宝天王宮、今宮応天大神宮などと呼ばれ、鎌倉・室町時代を経て、氏子圏は50余村におよんだという、旧栗太郡を代表する神社の一つです。そのような歴史を物語るように、大宝神社には国重要文化財・追来神社本殿、木造狛犬をはじめとする多くの文化財が伝えられています。
 昔、701年(大宝元年)に綣を中心とした広域に疫病が流行した際、人々が神様に疫病を鎮めてもらえるよう願ったところ、願いが通じて健康を取り戻したと言われています。このことから、翌、大宝2年から毎年疫病が流行する初夏まで祭礼日を設定し、この日は神様に社から外に出てもらい、人々の間に疫病が広がらないよう、また、健康で夏を乗り切れるよう力を授けてもらおうとしたのが例大祭の始まりと伝えられています。
 大宝神社の神輿は前面に神籬を取り付けて渡御します。5月3日の夜、神様の分御霊を神籬に遷し、神籬を振りかざして、御霊を活気づけ、願い事を聞いていただきます。5月4日は神籬を取り付けた神輿の差し上げの儀(威勢良く宙に放り上げる)をしますが、神様の力を強めるという意味と、神様に対する最高のもてなしをするという意味があります。5月4日の当日は、13時から例大祭式典があり、14時から雷太鼓を合図に若宮神輿(守山地域)・大宮神輿(大宝地域)・十禅師宮神輿(治田地域)の3基に続き、さつき神輿(女性専用)の3基が渡御します。
 特に今年は7年に一度の大渡し行事のある年です。宮座行列として、綣・小平井・霊仙寺の村生人講、綣の長老講・天王講の行列があります。ぜひ今回、歴史ある例大祭を見学ください。
■サンヤレ踊りを地域の皆さんが復興

※笠川と市川原地域の皆さんが、保存会を結成し、地域の中学生の協力も得て、5月4日の例大祭で、サンヤレ踊りを復興します。サンヤレ踊りは室町時代に始まり栗東・草津・守山辺りで広く行われていましたが、大宝神社では明治に入り、途絶えます。大正4年に復興されましたが、昭和7年に再び途絶えてしまいました。今回、昭和7年の資料をもとにサンヤレ踊りが83年振りに大宝神社に奉納されます。

問合せ
栗東市出土文化財センター TEL.553-3359 FAX.553-3514
《大宝西幼稚園》「おねえさん、おにいさん ありがとう」
 3・4・5歳児の異年齢グループを作り、一緒に遊んだり、散歩や遠足に行ったりして、交流を深めています。
 初めはお互いにぎこちなかった子どもたちも、回数を重ねることで「あ、○○ちゃん!」と声をかけ合ったり、笑顔をかわしたりする姿が見られるようになりました。
 3月9日には異年齢グループで園舎内のスタンプラリーをしました。5歳児と3・4歳児とが手をつなぎ、「次どこに行く?」「ここに行きたい」とお互いに自分のしたいことを言ったり、思いを聞いたりして、過ごしました。
 同年齢や異年齢の交流をとおして、お互いの存在を大切に思う仲間関係が育つことを願っています。
問合せ
幼児課 TEL.551-0424 FAX.551-0149
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