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第42回寄稿 加藤 孝由 さん
葉山川環境美化推進委員会 委員長 |
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未来を築く者としての「義務」「責任」
栗東市は南部地域の山並み、市街地近くの里山、水辺環境、四季を感じる風景がたくさんあります。山間地域から市街地までをつなぐ水の軸として、地域ごとに美しい河川景観を呈し、水と緑のネットワークを形作っています。葉山東学区では、地域振興協議会内に葉山川環境美化推進委員会を発足させ、葉山川の豊かで美しい自然環境の整備と保全を念頭に活動し、4年目に入ります。雑草に覆われていた土手を整備し、花壇を作り、以前とは見違える景色が広がっています。
身近な自然を守るには、人による手入れが必要であり、葉山東地振協役員と地域ボランティアで活動をしています。自分たちの住む町を「良くしよう、きれいにしよう」という思いはあるのですが、面倒くさい、誰かがしてくれる、など自分勝手な発想から心優しい年配の方に任せて自分たちはやらない。そんな人が多く、私もそういう人でした。しかし全ての人がやらなくなったら、元の雑草だらけの土手に戻ってしまいます。面倒だとしても、「自分がやらなくても誰かがやってくれる」という考え方から「だれかがやらなくても自分がやる」という方向に頑張って考え直しています。
私たちが暮らす場所です。自然環境を守り、美しい景観を創りだすためにアクションを起すことは、その結果の恩恵を自分自身でも受ける事にもつながります。美しい自然を保つ事を誇りに思い、自分が多少犠牲になることも必要です。今般、活動メンバーの高齢化に伴い参加者が少なくなり、活動の継続が難しくなってきています。休みや家族構成も多種多様なので、参加の仕方を工夫しながら、まずは無理の少ない方法で参加できる機会を増やせたらいいと思います。
自らが諸活動に携わり、未来へ地域の美しい自然環境と景観を継承する。思いつきの主張ではなく、未来を築く者としての「義務」と「責任」を私自身今一度、深く考えています。
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問合せ
都市計画課 景観・まちづくり係 TEL.551-0116 FAX.552-7000 |
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