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りっとう再発見 栗東に残る日清戦争
 今回は小字地名と遺跡の関わりについて、栗東市林にある林遺跡を例にして紹介します。 
 林遺跡内には「車塚」「磐穴」「磐塚」「大塚」「小瓜塚」「藤塚」などの古墳に関連すると考えられる小字地名が残っています。いずれも現在は古墳としては残存していませんが、「磐穴」「磐塚」は石積みの墓室がある横穴式石室墳であり、「大塚」は100メートル×80メートルの範囲で周囲より1メートルほど高い畑地として大規模古墳の名残をとどめています。
 「車塚」は全国各地の前方後円墳に名付けられていますが、これは前方後円墳の形状が荷車などに似ていることからつけられたと考えられています。その他、地名として残らない古墳もあったと思われるので、林古墳群は相当大規模な古墳群であったようです。
 また、林には大きな山門や本堂で有名な新善光寺があります。寺の西側には「田福寺」という小字地名が残り、古文書による伝承では奈良時代に金勝寺の別院である「多福寺」があったとされていました。平成20年に「田福寺」で実施した発掘調査では、平安時代後期から鎌倉・室町時代の遺物が出土しましたが、それらは鬼瓦を含む瓦類、花瓶、香炉、石塔破片、多数の白壁破片などのほか「寺」と墨書された土器が出土しました。
 いずれも寺院の存在をうかがわせる遺物で、奈良時代の寺院ではありませんでしたが、寺院の存在がほぼ確実になりました。
 このように、地名や地形から歴史を探る「歴史地理学」と、発掘調査で地中を調べる「考古学」の成果が地域の歴史を解明することにつながっています。
問合せ
栗東市出土文化財センター TEL.553-3359 FAX.553-3514
《葉山東小学校》「ニコッとあいさつ自分から」
 葉山東小学校では、「ニコッとあいさつ自分から!」を合言葉に自ら進んであいさつする子どもを育てています。
 5月に実施した「1年生をむかえる会」では、各学年が1年生に学校の良さや楽しさを分かりやすく教えました。4年生は桃太郎の劇を演じ、「日本一のあいさつをしよう」と呼びかけました。
 また、毎朝、「健康観察板」を返却に行く1年生は、職員室の出入り口から中をのぞいて「おはようございます」と元気な声であいさつをしています。少しずつですが進んであいさつをする子どもが増えてきています。
 「おはようございます」「いただきます」「ありがとうございます」など日常に使うあいさつを心をこめて自然に言える子どもたちの姿を目指しています。
問合せ
学校教育課 TEL.551-0130 FAX.551-0149
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