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新春に聞く あなたが思う、栗東のまちは?
 昨年、市になって、15年を迎えた栗東市。ますます輝く栗東であることを願い、市にゆかりある皆さんにまちのイメージを聞きました。
 また、栗東出身で、全国的に活躍中の定家亜由子さんと小林豊さんには、夢をかなえるまでや今後の夢をインタビュー。新春、皆さんはどんな夢を描きますか?
皆さんにとって、今年が夢あふれる一年になりますように。
議長 寺田 範雄 市長 野村 昌弘
どもから高齢者まで、誰もがやさしい気持ちで、互いに助け合いながら暮らせるまち。栗東が、そのように、安全・安心で、人にやさしいまちであってほしいと願っています。かつて栗東は、「全都市住みよさランキング」で全国一位になったほどの素晴らしいまちです。東海道新幹線新駅事業の中止から、さまざまな困難がありましたが、元気なまちを取り戻し、活力あふれる栗東にしていくため、今年も議会が一丸となって頑張ります。
 市民皆さまの代表者として、議会としての役割を果たしながら、よりよい栗東のまちづくりのために市と切磋琢磨していきます。今後もいっそうの議会改革を進め、市民皆さまに理解していただける、より開かれた議会のために取り組んでいきます。
あるまちをつくっていくことが市政を預かるものの役目です。東海道新幹線新駅事業の中止から、市政においても厳しい時期が続きました。少しずつ「明るい兆し」が見えてくる中、市長として2期目の折り返しを過ぎましたが、今後も栗東にある、ひと・もの・ことをつなげ、いっそう魅力的な栗東をつくっていきます。
 今年は、防災拠点施設や新しい学校給食共同調理場の整備などに向け、重点的に取組みを進めます。また、地域経済の活性化に向けた企業誘致も成果が現れてきています。こういったことを一つずつ着実に積み重ねながら、栗東の活力を創出し、市民皆さまに、夢や希望を持ち、「わくわく」してもらえるようなまちを目指し、頑張っていきます。
っていた治田東小学校は、「○○ちゃんは、○○が上手い!」と、それぞれのよい所を互いに認め合えるような学校でした。絵が好きで、絵を描くことが日常の中にあった私でしたが、「すごいね!」と先生やクラスのみんなが見てくれて、認めてくれたことで、当たり前にあった絵が「夢」に変わっていきました。周りと違う長所を見つけ、褒め合い、互いにサポートし合える素敵な学校で、今でも「○○の得意な○○ちゃん」と同級生を思い出します。
 栗東の人や自然などあらゆる存在が、まち全体としてみんなで夢を育てている気がします。今でも帰るとほっとするまちです。「育ててくれてありがとう」と感謝があふれます。

※平成29年滋賀銀行のカレンダーも2年連続で定家さんの作品が採用されています。今年の絵は、椿の花を描いた「冬の譜」。

<日本画家>定家 亜由子さん
まれ育ったまち、栗東。友人も多く、滋賀でライブがある時は、応援に来てくれます。栗東を思い浮かべた時、そんな友人たちと「繋がる」イメージがあります。マスコットキャラクター「くりちゃん」のことも覚えています。
 主に名古屋を中心に活動していますが、「栗東出身」と言うと、自分の親世代の皆さんは「トレセンのあるところだね」と分かってくださる方も多く、東海地域でも、「馬のまち」として、知名度が高いことを実感しています。栗東には、まだまだ多くの魅力があるので、若い人たちに、この大好きなまちの素晴らしさを広げていくお手伝いができればと思います。全国に魅力を発信し、「栗東に行きたい!」といわれるようなまちになってほしいです。
<俳優・歌手>小林 豊さん
東に住んで2年になります。滋賀には直売所もたくさんあり、それまで住んでいた東京に比べ、野菜が新鮮でおいしく、安いことがうれしいです。野菜の種類も豊富で、食べ物から季節を感じることができます。今、3人の子どもを育てているので、「食」はとても重要です。保育園では、地域の皆さんと「栗東くり太郎かぼちゃ」を植えるなど「食育」に対する取組みの熱心さを感じています。
 山から琵琶湖が臨める金勝地域など、自然に囲まれたまちで子育てができることが幸せです。人を撮ることが好きで、家族写真を撮っていきたいと思っていましたが、この豊かな環境がその実現を後押ししてくれ、「ハレノヒカメラ」という移動写真館を開いて活動しています。まだまだ知らない素敵な場所を発見し、栗東での暮らしを楽しんでいきたいです。

今月号の表紙写真を撮影!

<フォトグラファー>田附 愛美さん
俳優・歌手
小林 豊さん(27歳)

 フォーチュンエンターテイメント所属。俳優・歌手・タレントとして幅広く活躍中。「第58回日本レコード大賞」の新人賞を受賞した、名古屋を中心に活動する男性ユニット「BOYS AND MEN」のメンバー。平成25年、初レギュラー出演した「仮面ライダー鎧武」では、バロン役で人気に。製菓衛生師免許を持ち、元パティシエ(菓子職人)の経験から、料理レシピも公開中。
あこがれだった芸能界。
本気になって挑戦することで夢をつかんだ。
 ■芸能界に入るきっかけは?
 芸能界へのあこがれはありましたが、「決まった人がなるもの」だと思っていて、半ばあきらめていました。そんな時、友人の勧めで応募したコンテストで、1万2千人中の100人に残り、とても驚きました。この時、まさか残るとは思っておらず、次の審査に進む前に髪の毛も短く切ってしまっていました。全力で臨めなかったので、「本気で頑張ってみよう!」とその後のオーディションなどに全力で挑戦していきました。
 ■歌に演技に幅広く活躍中ですね
 新しいことに挑戦するのが好きです。歌もダンスも芝居も毎日が新しい挑戦で、一日として同じものはありません。料理が得意なことをいかし、「恋するスイーツレシピ」という自分で考えたレシピを基に展開する楽しい企画にもチャレンジしています。歌って、踊って、スイーツを作っていますが、これは元パティシエである、自分にしかできない強みだと思っています。
 ■今後の夢は?
 日本で絶大な人気を誇るアクションドラマ「仮面ライダー」に出演する夢がかないましたが、実は運動が苦手です。また、バロン役のモチーフは、それまで大嫌いだったバナナでした。そんな状況でも、懸命に頑張って、苦手なことを克服し、ヒーローになることができました。まっすぐに、がむしゃらに挑戦し続けた結果、今の自分があります。自分の姿が、多くの人の希望になれたらいいなと思います。
 仕事でさまざまな地域に行く時、その地域のことは事前に調べたくなります。海外に行く時も、自然に英語を勉強しようと思う自分がいます。今後、旅番組にも出演して、いろんな地域に行き、今まで以上の経験ができたらと思います。栗東もそうですが、滋賀県も琵琶湖以外に多くの魅力があるので、滋賀県での仕事もたくさんして、PRしていけたらうれしいです。
 ファンの皆さんはもちろんのこと、人との出会いを大切にしながら、成長していきたいです。
日本画家
定家 亜由子さん(34歳)

 平成20年、京都市立芸術大学大学院美術研究科終了。平成22年、「儚き鼓動」で「第42回日本美術展覧会」(日展)入選。平成25年、公益財団法人 平和堂財団芸術奨励賞受賞。全国で数多くの個展を開催。平成27年、高野山開創1200年を記念して恵光院に7面の襖絵「薊野と吹く風に」を奉納。今年は、新たに8面取り組む予定。美術館や小学校でワークショップを行う活動も展開中。
「絵は人なり」。
人として豊かであるように成長し続けたい。
 ■描く時に大切にしていることは?
 必ず写生をしてから絵を描きます。写生は私の原点です。小学3年生の時から毎日一枚、身近なものを題材にハガキ大の絵を描き続け、千枚たまった時には、記念に地域で展示もしていただきました。安養寺山や自然観察の森で草木や小さな生き物と遊んで育ち、身近な植物や木の実に命の美しさを感じた幼少時の自分が、今につながっています。
 写生の時間は、自然と自分と素材とが一体となるようなやさしい時間です。自分が正直でないと、向こうも心を開いてくれません。自分自身と深く向き合いながら植物と対話します。植物の明るさ、やさしさ、光を引き出し、その命や美しさと自分が一つになるような、あたたかでやさしい感覚を絵に表します。
 ■恵光院の襖絵も栗東で写生をされました
 襖絵の題材は、アザミとキジの夫婦です。アザミは、金勝地域で写生しました。恵光院を開いた弘法大師様が生まれたと言われる季節がアザミの咲く頃だったことや、襖絵が玄関に近い場所にあるため、アザミのトゲがお守り代わりになってくれるように願いを込めてこの花を選びました。また、恵光院のご家族のように、夫婦仲が良いイメージを描きたいと思い、キジを選びました。構想に3年かけ、半年で描き上げました。
 ■今後の夢は?
 手放すつもりのなかった絵が、今、あこがれの美術館に飾られています。その時、絵を評価していただいた人に「私がこの絵を育てる」と言われ、「絵は描いた瞬間、自分から離れて、一つの個性となって一人で歩いていく」と感じた大きな出会いでした。仕事として絵を描き、社会と接点を持つことで、絵が人と出会わせてくれ、思いがけない展開になっていきます。
 「絵は人なり」。どのような絵にも人となりが表れます。日々の自分がその先の自分を作っていきます。出会いを大切にし、自分を磨きながら、人として豊かであるように成長し続けていきたいです。
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