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りっとう再発見 栗東に残る日清戦争
 昨年5月から発掘調査を行っている下鈎遺跡から、ムラの中心部を区画していたとみられる弥生時代後期(2世紀)の大溝(幅3〜5メートル、深さ1.3〜1.6メートル)が確認されました。
 近江には、弥生時代後期の大型建物(床面積40平方メートル以上)をもった集落が存在していたことが全国的に知られています。その代表格である、守山市と栗東市にまたがる伊勢遺跡と並んで、近江南部地域を代表する遺跡として下鈎遺跡があります。
 過去の調査では大型建物が3棟確認されており、そのうち2棟は河川に沿った場所に存在しています。その中間にあたる空間には祭祀場と推定される遺構も確認されています。遺物では銅鏃22点、前漢鏡、銅環、青銅品製作のための鋳型、銅滓が出土し、さらに朱をつくるための石杵も発見されています。
 これまで、伊勢遺跡は大溝を馬蹄形にめぐらせて大型建物を計画的に配置していたことが明らかになっていましたが、下鈎遺跡の大型建物が存在する区域については、その範囲がはっきりしていませんでした。しかし今回の調査で東側を区切ると推定される大溝が確認されたことにより、伊勢遺跡同様に河川と大溝を併用して大型建物の存在するムラの中心部を区切っていたことが明らかになりました。その広さは、長径約250メートル、短径100メートル以上と推定されます。
 また、大溝の出土遺物で注目されるものとして、表面を赤く塗った木製の高杯があります。何らかの儀式で使用されていたものと思われ、下鈎遺跡の優位性を示す出土品といえます。
問合せ
栗東市出土文化財センター TEL.553-3359 FAX.553-3514
《大宝西保育園》「世代間の交流の中で」
 5月に地域のおばあちゃん、おじいちゃんと一緒に、サツマイモの苗を植えました。10月の収穫の際にも、一緒に手をつないで「大きいおイモ掘れるかな?」とわくわくしながら畑まで歩いていきました。子どもたちの手では掘れないところを手伝ってもらいながら、たくさん収穫することができ、みんなで大喜び。後日、ありがとうの気持ちを込めて、おばあちゃん、おじいちゃんたちを招待しておイモパーティーをしました。「上手につくれたね!」「おいしいね!」と声をかけてもらった子どもたちのうれしい表情が印象的でした。
 これからも、幼稚園、小学校、中学校、地域の皆さんとのさまざまな関わりを通して、子どもたちのやさしさや思いやりの心を育んでいきたいです。
問合せ
幼児課 TEL.551-0424 FAX.551-0149
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