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第44回寄稿 辻村 耕司 氏
栗東市景観百年審議会・委員 |
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変わらぬ景観、変わりゆく景観
栗東で好きなところをあげるとすると、まずは天狗岩からの眺めとなるでしょう。周辺には狛坂磨崖仏など文化遺産も多く歴史と自然を楽しめるハイキングコースになっています。
天狗岩からは琵琶湖へと広がる栗東市内、比叡山、比良山が一望できます。ずいぶんと家が建ち道路が張り巡らされましたが、千年以上前に先人が見て感銘を受けた風景が今も残っています。山上から見る変わらぬ景観と、国道沿いの統一感のない景観と今も残る農村景観と、それらを受け止め、これからの住みよい地域と暮らしにつながるお手伝いができれば良いなと景観審議会に関わっています。
昨年11月には「栗東市景観を考えるウォーキング&写真講座」に講師として参加し、市民の皆さんと東海道沿いを歩きました。民家の落ち着いた佇まいと遠くに見える日向山、集落内を流れる小さな川沿いのお地蔵さん、あちこちに心休まる景観が残っています。
旧東海道から新善光寺に向う界隈も見るべきものが多かったです。近江八幡市の小学生たちのアンケートに住むなら昔ながらの瓦屋根の家がいいと多くの子どもたちが答えていたことを思い出しました。変わってるようで変わらない心休まる何かがあるんでしょうね。新善光寺、本堂屋根で天女が微笑んでいました。こんな発見楽しいです(写真)。
菌神社の参道、松並木が美しいです。氏子総代からお聞きしたら、子どもの頃、草津線の汽車に乗ったら神社の松林を見るのが楽しみだったとのこと。今では杉桧になった境内、かつては立派な松林だったそうです。変わらないようで変わっていく景観。菌神社でお会いした氏子総代さんのように見守って行ければと思います。そして、市民の皆さんの愛する場所となればと。 |
問合せ
都市計画課 景観・まちづくり係 TEL.551-0116 FAX.552-7000 |
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