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 このページは、さまざまな分野で活躍されている皆さんを紹介するコーナーです。

中井 牧造さん

(68歳・下戸山)


 農業委員である妻の中井あけみさんとともに数々の「農」と「食」をつなぐイベントを企画。今回は、子どもたちの遊び場として開放している里山で、ピザなどが焼ける石窯をみんなで手作り。
 4月2日の「窯開き」で企画されたピザパーティーでは、「牧造さ〜ん!」と子どもたちの元気な声があちらこちらから。「みんなにとって、とても大切な人です」と保護者の一人。
こちらもあわせてご覧ください。


子どもたちと力を合わせて石窯づくり
 ■里山では「たまてばやし」と呼ばれるグループが活動中です
 「たまてばやし」は、漢字で書くと「玉手林」です。「『開けてびっくり玉手箱』のように宝物がいっぱいの竹林」という意味が込められています。子どもたちが自然の中でのびのびと遊び、育つ場をつくるために活動中で、隣接する畑では、イチゴやサツマイモなどの季節の野菜や果物も育てています。
 ■石窯を作るきっかけは?
 「みんなでものをつくる喜びを感じてもらえたら」と思い、2月から取り組みました。自宅には、妻が自家製の天然酵母を使ったパンを焼いている窯があり、この窯を含め、石窯を造ったのは4回目になりますが、子どもたちとともに造ったのは、これが初めてです。窯の上に屋根を造るのも、みんなで力を合わせました。重いレンガをリレー形式で運んで手渡してくれたり、「何かお手伝いしたい!」と自主的に行動する姿から、子どもたちの持つ大きな力に気付くことができました。私が思っているよりも、子どもたちにはできることがはるかにたくさんあることを発見する機会になりました。
 ■完成した石窯はどのように活用してもらいたいですか?
 何よりも、気軽に使っていただき、楽しんでもらえたらと考えています。石窯があることで、ここで活動する皆さんが顔を合わせる機会が増えたらうれしいです。「たまてばやし」で育てている畑の野菜も活用しながら、何度も石窯を使うことで愛着をもっていただきたいです。
 家業の農業を継ぎ、さまざまなことを学び、楽しみながら農業に関わり続けてきました。地域の仲間と開く東坂の朝市は、平成9年に始まり、約20年間続いています。平成17年にはソバ畑を舞台にした「蕎麦畑たそがれコンサート」で、和太鼓や津軽三味線などの生演奏を企画したこともあります。人生は限られていますので、今後も楽しく過ごすことができたらと思います。活動をとおして出会った子どもたちの成長も楽しみの一つになっています。
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