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りっとう再発見 栗東に残る日清戦争
 江戸時代の栗東には東海道と中山道の2つの街道が通っていました。
 栗東には宿場は置かれませんでしたが、旅人たちが休憩するための立場が3か所に設けられていました。東海道沿いの梅ノ木立場(六地蔵)と目川立場(岡)、中山道沿いの中沢立場(中沢)です。立場をはじめとする街道沿いの村々は多くの旅人が行き交い、文物の交流が生まれ、街道文化が花開きました。
 今から210年余り前の享和3年(1803)に刊行された「東海道人物志」は、東海道筋で活躍していた文化人たちを紹介するものですが、この中に「笠山」という雅号を持つ「岡野五左衛門」という画人が登場します。
 岡笠山とも呼ばれるこの画人は、18世紀後半に栗太郡岡村(岡)の元伊勢屋に生まれました。元伊勢屋とは、目川立場の名物・目川田楽を売る田楽茶屋の一つで、当主は代々五左衛門と名乗っていたことが知られています。
 笠山は、幼い頃から花鳥や人物を描くことを好み、のちに与謝蕪村(1716〜1784)に学んだとも伝えられていますが、笠山の詳しい経歴は明らかではなく、実際に蕪村と出会ったことがあるかどうかは分かりません。とはいえ、栗東歴史民俗博物館の調査などを通じて、これまでに30点あまりが知られる笠山の作品からは、確かに蕪村風の特色を感じることができます。また、多くの旅人が行き来する目川立場で田楽茶屋を営んだ笠山にはさまざまな画人と交流する機会があり、その中で画人として成長していったとも指摘されています。
 そのような笠山の作品が、近年、新たに10点発見されました。これまで知られていなかった雅号や印章が用いられている作品もあり、笠山の制作活動への理解が深まるとともに、江戸時代の近江や東海道における美術の展開を考える上でも重要な手掛かりとなることが期待されています。
※栗東歴史民俗博物館では、6月25日(日)まで、特集展示「立場のにぎわい」を開催しています。
問合せ
栗東歴史民俗博物館 TEL.554-2733 FAX.554-2755

《葉山中学校》「弁当作りから『ありがとう』」

●朝早く起きて、一人で自分の分と家族の分を作ってくれました。おかげで、朝、ゆったりとさせてもらいました。感謝です。また作ってね。(1年生保護者)

●自分でお弁当を作って、あらためて大変だなと思いました。前日の夜にどんなおかずを入れようかと考えていたが、予想以上にすき間が空いてしまいました。大変なお弁当作りを毎日してくれるお母さんに感謝したいです。(1年生生徒)

 葉山中学校では、7年前から「自分でつくるお弁当の日」の取組みをしています。事前の「食育週間」やお弁当作りをとおして、食の自立や楽しさ、感謝の心を学ぶことができ、とても良い機会となっています。
※お弁当の日の取組みは市ホームページの「ほっと栗東」から動画でご覧いただけます。
問合せ
学校教育課 TEL.551-0130 FAX.551-0149
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